“国民的新人”花岡なつみ「いずれワンマンライブを」

2015/08/12 06:00 配信

音楽

木曜ドラマ「エイジハラスメント」の主題歌を歌う新人アーティスト・花岡なつみ

武井咲主演の木曜ドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)の主題歌「夏の罪」で、8月12日にCDデビューした新人アーティスト・花岡なつみにインタビュー。

昨年の「第14回全日本国民的美少女コンテスト」の音楽部門賞を受賞したオスカープロモーション所属のルーキーとあり、勝手に近寄りがたいオーラがある難しいタイプかと思っていたが、取材部屋に来た彼女は、笑顔が印象的な愛嬌(あいきょう)のある女の子だった。

「広島県出身の19歳・花岡なつみです。よろしくお願いします。最近はホットヨガや、一人カフェ、一人映画にハマっています」と、爽やかに自己紹介してくれた。

高校を卒業してから東京に上京してきたという花岡は、出てきてそれほど長くないこともあり、まだ広島より友達が少ないよう。

「ホットヨガは楽しいし、汗をかけるのでいいですよ。“一人カラオケ”もよくします。ストレス発散にもなりますし。あ、でもストレスがたまっているわけではないですよ(笑)」と、照れ笑いを浮かべながら明かした。

ちなみにカラオケでは西野カナや絢香らのメドレーを歌うことが多いとか。そんな花岡は会話の雰囲気とライブでのパフォーマンスでは印象が全然違う。「普段の声と歌声が全然違うね、というのはいろんな方に言われます。自分ではそう思っていなかったんですけど、歌うと結構変わっちゃうみたいです」と、おしとやかに教えてくれた。

「全日本国民的美少女コンテスト」で歌手への道を切り開いた花岡。そもそも歌手を目指したきっかけは母が勧めてくれた広島の名門芸能スクールだったという。「小学生の時にダンスを習っていたこともあって、もともとダンスは好きでした。でも、引っ込み思案だったり、人見知りだったりしたので、なかなか前に出られず…。それを見た母が歌とダンスのスクールに勧めてくれて、歌を歌い始めました。やっていくうちにそれが楽しくなり、将来、歌手になれたらいいなと思うようになりました」

そして本日8月12日に「夏の罪」のリリースで“歌手・花岡なつみ”が誕生した。それもいきなりテレビ朝日のゴールデン枠で、事務所の先輩・武井が主演を務める木曜ドラマ「エイジハラスメント」の主題歌だ。「歌手になれること自体とてもうれしいことなのに、同時にすてきなドラマの主題歌に選んでいただけて本当にうれしいです!」と満面の笑みで喜びを表現した。

デビュー曲は「月光」などで知られるシンガーソングライター・鬼束ちひろが初めて他人に楽曲提供した作品。「歌詞の世界観がすごいなと思いました。切なくて、裏切られる歌詞なのに、どこか力強い感じが曲中に入っていて、とてもすてきな歌です。鬼束さんにもレコーディングの時にお会いさせていただきました。『全体的にすがりつく感じで』というアドバイスをいただき、英語の発音も指導していただきました」と、鬼束との出会いで計り知れない経験値を得たようだ。

「夏の罪」というタイトルは想像力をかき立てられる上、名前の“なつみ”も隠されている深いネーミング。「実は私の名前とかけてくださっているんです。これも鬼束さんが決めてくださったんですけど、覚えやすくてすごく気に入っています」と、少し照れくさそうに明かした。

デビュー曲がドラマの主題歌となると反響も大きく、デビューの一報が出た際には友人からの連絡がたくさんあったそう。「デビューの記事が出たときも、いろいろな方から連絡をもらいましたが、ドラマがスタートしたときにもたくさんいただきました。最後のテロップで、花岡なつみ『夏の罪』と流れているところを携帯の写真に撮ってメールで送ってくれるお友達も(笑)」

彼女にとっての幸運はデビューできることだけでなく、主演女優の武井は事務所に入る前から好きな女優の一人だったこと。「とにかく武井さんが好きなので、主演が武井さんと聞いたときもうれしかったです。初めて見たとき、武井さんのビジュアルを大好きになり、映画『今日、恋をはじめます』('12年)を見て、すごくかわいらしくて、演技も上手な方だなと思い、ますます好きになりました」と、憧れの先輩を絶賛した。

力強い歌声を持つ花岡だが、まだあどけない19歳の女性だ。かわいらしい趣味についても教えてくれた。「お菓子作りが趣味で、作ったら皆さんに食べてもらうのですが、『おいしい』と言ってもらえるととてもうれしいです。お菓子作りは無になれるので、リフレッシュしたい時にはひたすら作りますよ。食べる方では、チーズケーキが一番好きです(笑)」

エイジハラスメント」は、現代社会にはびこる“ハラスメント”を扱う、内館牧子脚本作。作品の印象は「いつもの武井さんじゃない部分が見られますよね。キツイ口調もそうですし、せりふも。私は若い世代も年配の世代も、どちらも共感できます。あとは、いつも武井さんの一言でスカっとしています!」と、イチ視聴者として楽しんでいるようだ。

そしてタイトルの「夏の罪」にちなみ、「自分って罪の女だなと思う時は?」といういじわるな質問をぶつけてみた。「難しいですね(笑)。強いて言えば痩せようと思って、一生懸命走ったのに、その後すぐにアイスを食べちゃう自分が罪だなと。食べているときは幸せですが、食べた後に『何で食べちゃったんだろう』って罪の意識が(笑)」

CDデビューを果たして充実しそうな今夏。プライベートで挑戦してみたいことは?「最近はイベントやレッスンで夏祭りに行けていなかったので、ことしこそ浴衣を着て夏祭りに行きたいです。昔は夏祭りでヨーヨー釣りやスーパーボールすくいをしていました。スーパーボールすくいは軽く100個くらい取ってしまうプロ級の腕です(笑)」と、驚きの一面をのぞかせた。

今後への期待に胸を膨らませる花岡。最後にこれからの目標を。「アップテンポからダンスナンバーまで、いろいろなジャンルの曲に挑戦したいです。歌手として私のことをいろんな方に知ってもらい、いずれワンマンライブができるようなアーティストになりたいです。たくさんの方に私の存在を知っていただけるように歌っていきます」

“国民的大型ルーキー”花岡なつみが精魂込めて歌い上げる「夏の罪」。どんな果てよりも遠い人にも届くように、力強い声で歌う花岡の曲を聞かないと…あの反逆ヒロインに五寸くぎをぶち込まれるかも?