池井戸潤「下町ロケット」で阿部寛が土屋太鳳と父娘役

2015/08/19 06:00 配信

ドラマ

池井戸潤原作の「下町ロケット」で主人公・佃航平を演じる阿部寛(C)TBS

阿部寛が、10月クールのTBS系日曜劇場枠で放送される「下町ロケット」で主演を務めることが分かった。阿部がTBSの連続ドラマに出演するのは、東野圭吾原作「新参者」以来、5年ぶりとなる。

同作は、第145回直木三十五賞を受賞した池井戸潤の同名小説をドラマ化した作品。阿部演じる主人公の佃航平は、元宇宙科学開発機構の研究員だったが、自分が開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ、父が遺した下町の工場を継ぐことに。小型エンジンを主力とする「佃製作所」で、佃は社長として第二の人生をスタートさせる。

二代目社長となり経営を進める中、景気の影響を受け、業績は下降していく。そして、何よりその原因となっていたのが、佃が今でも諦めきれないロケットエンジンの研究開発。このロケットエンジンのバルブシステムの開発費が資金繰りを圧迫していた。

そこに、突然の主要取引先から中止があり、銀行からは融資の貸し渋りを受ける。そして、あろうことか大手機械メーカーのナカシマ工業からは特許侵害で90億円もの損害賠償請求をされる事態に。佃製作所は資金繰りが苦しい状況の中、ナカシマ工業との裁判を闘わなければならなくなり、あっという間に、社員たちは生きるか死ぬかの窮地に追い込まれていくというストーリー。

ほか出演者は、佃の一人娘で父親である佃に事有るごとに反発する高校生・佃利菜を土屋太鳳が演じる。

【主演・阿部寛のコメント】私が演じる佃航平という人物は、町工場の社長として社員のことを考えながらも、自分の夢に向かって突き進んでいく男。自分を貫くということは時として煙たがれてしまうこともありますが、そこで卑屈にならないで、良い物を作っていくという姿勢に役者として共感します。会社の経営者として、弱いところと強いところを併せ持つ等身大の役を演じるのは初めてなのですが、「佃航平=阿部寛」と思われるような作品になればうれしいです。

土屋太鳳のコメント】TBS「日曜劇場」の時間には、たくさんの感動や元気をもらってきました。時代を超えて世代を超えて、いろいろな人の生きざまを感じてきた時間…その時間に出演させていただくこととなり、心も体も引き締まる思いです。日本を支える「ものづくり」の心と技術への情熱を、役と一緒に見て、聞いて、全力で感じたいと思います。

【原作・池井戸潤のコメント】阿部寛さんが主人公・佃航平をどう演じられるか、ドラマ「半沢直樹」と「ルーズヴェルト・ゲーム」でお世話になった福澤克雄監督がどんな世界を展開されるのか、一視聴者として楽しみにしています。阿部さんと土屋太鳳との父娘ぶりも、見どころのひとつですね。

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