及川奈央、久下恵美、ニッチェが明かす女子高生時代!

2015/08/21 14:00 配信

芸能一般

舞台「半狂乱。」に出演する類類とニッチェ

及川奈央久下恵美(劇団SET)による演劇ユニット「類類~Lui Lui~」の劇場公演第4弾となる舞台「半狂乱。」に、お笑いコンビのニッチェがゲストとして出演。

これまで2人でさまざまな“女の性”について表現してきた類類が、初めてゲストを迎えて挑む新境地に注目だ。

作品では、女子高生ブームを経験した女性4人が、高校時代の担任である“咲ちゃん”の訃報を知り、17年ぶりに再会。高校時代を振り返りながらも、それぞれが過ごした時間と現在の境遇から、自分の人生を肯定したい気持ち、どこかで仲間の人生をうらやむ気持ち、優越感、苦悩、嫉妬心など、それぞれが抱える思いを詳らかに描く。

今回、稽古場にお邪魔し、類類とニッチェにインタビューを敢行。類類には初めてゲストを迎える心境などを、ニッチェには女優として初舞台に臨む意気込みなどを語ってもらった。

――これまで2人で続けてきた中、なぜゲストを迎えることになったのですか?

及川:これまでの公演で目指してきたものは一応かなったんです。そんな中で、次はどうしようと考えた時に「複数で挑戦してみたいな」ということになり、女性でお芝居のできる方としてニッチェさんにオファーさせていただきました。

久下:お2人が面白いのはもちろん分かっているので、「ニッチェで泣いてほしい!」「新しい一面を見せてほしい」と思っています。

――オファーを受けた時の感想は?

近藤:初めてお話をいただいたのは2年前だったのですが、当時はバラエティーでも満足な成果を残せていないという気持ちがあり、芸人としてちゃんとしてから挑戦したいとお伝えしたところ「それでもいいから待つ」とおっしゃっていただいて、2年間待っていただいたんです。今やっとブレない芯ができたので、新たな場所へのチャレンジとしていい機会だなと思ってやらせていただくことになりました。

――ニッチェさんは、もともと女優を目指してらっしゃいましたよね?

近藤:お笑いを始めて3年くらいまでは、行き詰まるたびに江上が「私はお笑いなんかやりたくないのに! 女優になりたくて東京に出てきたのに、なんでお笑いやらなきゃいけないんだ」と号泣するくらい、女優に対しての思いが強かったですね。その思いを封印して11年間お笑いをやってきて、そろそろやりたいことをやらせてあげてもいいかな、と。

江上:人前で人を笑わさなきゃいけない、というのが苦痛で仕方なかったんです。スベるのって嫌じゃないですか。女優さんだったらスベらなくていいし。でも、我慢して続けていく中でコントや漫才の素晴らしさを知り、そこで得たものがありました。今や、自分がどんなお芝居がしたかったのかも忘れてしまったくらい。お芝居の稽古をしていても「もっとこうしたら面白いのに」などと、ついよぎってしまって…。芸人に染まってしまいましたね(苦笑)。

――初めての舞台でのお芝居に関しては?

江上:やはりお客さんが前にいると芸人的な部分が出やすいと思うので、そこをグッと抑えて自分の女優部分を引き出せたらいいかな、と思っています(笑)。ただ怖いのが、完全に女優に覚醒してしまって面白いことができなくなる可能性が…。

近藤:うっとうしぃ! 江上さん、フェイスが面白いんで大丈夫です。自信持ってください。

――一緒に稽古をした感想は?

及川:お忙しい中、本当に真面目に取り組んでくださっています。ニッチェファンの皆さんのためにも歌って踊る場面もありますので、楽しみにしていただきたいです!

久下:さすがです。単独のライブもやられていて、コントもお芝居ですから実力はものすごい。圧倒されているので、こちらも負けないように頑張っています。

――稽古で苦労していることは?

近藤:いつも自分たちで作っているので、なんとなくせりふも覚えやすかったりするのですが、お芝居では脚本家さんが作ったものをイチから覚えなくてはならないので大変ですね。

江上:いつもは自分たちのペースでできるのに比べて、(類類や演出家など)関わっている人がいるので迷惑を掛けられない、という空気感ですね。なかなか無い経験なので、いい刺激をもらっています。あと、自分たちで作る時は“ちょっとでも行き詰ったら破棄してまた新しいものを作る”というやり方なので、一つの役を掘り下げて壁に当たったらどうにかして乗り越えなきゃならない、というのは難しいですね。

近藤:芸人は案外、自分本位でできるからね。お芝居は、誰かに合わせなきゃいけない共同作業なんだなって感じますね。

――皆さんはどんな女子高生でしたか?

及川:生徒会で会計をやっていました。毎日、自転車で50分かけて通っていたのですが、友達と毎日過ごすことが楽しくて「ずっと続けばいいのに」って思ってました。

久下:普通の至って真面目な高校生でした。でも、知らない学校の人にも一目ぼれして告白するくらいアグレッシブでしたね(笑)。

江上:グループを作って“ハモネプ”ばっかりやってました。あと、美術の教育実習生を好きになって、ご飯がひと口も食べられなくなって1カ月で10kg痩せました。進路が決まっているのに「美大に行こうか迷ってます」ってうそついて相談したり。

近藤:ずっとモテてました。文化祭に行ったら「番号教えてくれ」とか、大人数でカラオケに行ったら「2人で出ない?」とかしょっちゅうで、それが当たり前だと思ってたんです。仲良いグループではみんなそんな感じで、ずっと彼氏や仲良い男の子がいましたね。

――見どころとメッセージをお願いします!

及川:30代女性だからこそ感じるものがあって心に刺さると思います。私自身、刺さっていますので(笑)。女性には共感してもらいたいと思っていて、何かを持って帰っていただけたらうれしいです。あと、ニッチェのダンス&歌にも、ぜひ注目していただきたいですね。

久下:今回は4人でのお芝居なので、とってもパワーアップすると思います! 泣けて、笑えて、心に刺さる作品になると思いますので、ぜひ足をお運びください。

江上:女子高生のシーンでは、30代の女性がどこまで女子高生の爽やかさや初々しさを出せるか、というところが見どころです。不幸な女たちの話で、今幸せな私にとってちょっと理解できない部分が多くて難しいのですが、幸せオーラが出ないように頑張ります。

近藤:私たちニッチェが、ちゃんとお芝居をスタートさせる第一弾の公演ですので、一生懸命女優をやっているところを見に来てやってください。そして、心の中で笑ってください(笑)。

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