【映画「合葬」(1)】瀬戸康史「柾之助は異質な役!」より続く。
映画「合葬」の公開に向けて、瀬戸康史にインタビュー。(2)では撮影中のエピソードなどについて聞いた。
――撮影中のエピソードもお聞かせいただきたいのですが、共演された柳楽(優弥)さんはどんな方でしたか?
カリスマだなと思いました。僕がテレビで見てた感じでは幼いころからそうだったと思いますし、大人になってきてさらにそういう色気が増したなと。早く結婚されてますし、役者として経験がすごいですよね。共演できてすごく良かったです。でも、役者としてはしっかり芯のある方なんですけど、ボケたがりなんですよ。そういう感じしないじゃないですか? そこがすごくかわいいです(笑)。
――カメラが回ってないところでボケるんですか?
3人(瀬戸、柳楽、岡山天音)で飲みに行った時ですね。ボソって言うんで、時々聞き取れないときもあって。ボケた後に「俺ボケたよ」みたいな感じでニヤってするんですよ。カリスマなのに、そのギャップはずるいですよね(笑)。
――撮影現場も和気あいあいとした雰囲気だったんですか?
みんな口数が多い方ではないし、暑さもあって割と淡々としてました。その分、演技には熱を込めてましたけど。飲みに行った時は、先ほどお話ししたみたいな感じでしたね。
――3人で関係性について話はしましたか?
シーンや役などについてしましたね。そういうのがあったから、3人の距離感や空気感を作れたのかなと思います。京都でロケだったからよかったのかもしれないですね。ホテルも一緒で、家に帰るわけじゃないので、そういう環境だったから集中できてよかったんだと思います。
――写真館のシーンでわいわいする感じとか、すごくいい空気感でしたね。
そのシーンでは、監督が「じゃあ、やってみましょうか」みたいな感じで、台本の流れはありつつ、僕らに任せていただけたんで自然体で演じられました。
――その小林達夫監督もお若い方ですよね?
そうなんですよ。長編が初めてで、しかも京都じゃないですか。時代劇のベテランの方もいる中で、その重圧に負けずに、自分が思い描いた世界を妥協しないで撮るっていう姿勢が僕は大好きで。だから、それは柳楽くんとか天音くんとかと飲んだ時に、僕らは監督がやりたい物をやろうって話してましたね。
――重圧の中でも、自分のやりたい事は曲げないっていう方なんですね。
うん、それこそ武士じゃないですけど、その姿勢が格好よかったですね。現場には脚本の渡辺あやさんもずっといらしてて。脚本家がずっといるっていうのは、役者として多少プレッシャーになる面もあるんですけど、あやさんは優しくプレッシャーを与えないような言い方をしてくださっていて。「瀬戸くんの柾之助、好きだよ」って言ってくれるような方で、すごく支えられましたね。
――温かい現場だったんですね。
そうですね。いい関係性の中で作り上げられた作品だと思います。
【映画「合葬」(3)】瀬戸康史、モントリオールへ!に続く。は9月3日(木)朝6時アップ予定
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