【映画「合葬」(3)】瀬戸康史、モントリオールへ!

2015/09/03 06:00 配信

映画

映画「合葬」インタビュー。その(3)では、瀬戸康史に作品の見どころやデビュー10周年などについて聞いた

【映画「合葬」(2)】瀬戸康史がギャップ萌え?より続く。

映画「合葬」の公開に向けて、瀬戸康史にインタビュー。(3)では作品の見どころや、デビュー10周年などについて聞いた。

――作品としては、柾之助が最後に成長した姿を見せるのが1つのテーマになるのかなと思うんですが、柾之助を見てこういう時に人って成長するんだなとか思いましたか?

人が変化する時って、突然じゃないのかなって思いました。時間はそれなりにかかるし、柾之助はやっとラストでスタートを切ったっていう感じなんですかね。僕は原作を読んだ時、彰義隊もほとんどが亡くなっている中で柾之助は生き残るというところに希望を感じたんですよ。杉浦(日向子)さんもおそらく柾之助に希望を見たんじゃないかなと思うので、写真を見てお墓参りをするシーンでは悲痛な感じというよりも、次に進んでいくっていう強さみたいなところを表現したつもりです。それが成長なんだと思います。

――この作品を通して、歴史に関する見方も変わりましたか?

変わったところは、時代劇に関してですかね。変な先入観を持っていたなと思いました。大河ドラマ「花燃ゆ」(毎週日曜夜8:00ほか、NHK総合ほか)はこの作品の後に撮影に入って、演じたのも彰義隊とはまた別の立場の騎兵隊でした。僕が演じたのは、吉田松陰の弟子の吉田稔麿っていう人で、家族のことを一番に考えて松陰を裏切ったり、彼も迷っていたんです。そこは、柾之助とちょっと通ずるところがありましたね。大河も「合葬」も同時期に撮影して、ことしオンエアと公開されるっていうところに不思議なものを感じます。でも、「合葬」は見た感じが大河とはちょっと違っていて、新しい時代劇だなと思いましたね。

――では、作品の見どころを教えてください。

こういう人たちが(歴史上)いたというところと、ものすごく新しい時代劇になっているところです。柾之助は迷い悩んでますけど、僕はどちらかというと、迷ったり悩んだりっていうとネガティブな印象があったんです。でも、柾之助を見ていると迷ったり悩んだりすることで成長していくのが人間で、その期間というのはものすごく大事なんだなって思えるようになったので。現代の人たちも迷い悩むことはあると思いますが、それはネガティブなことではなく次へのステップだと思えるような作品になっていると思います。

――モントリオール世界映画祭にも出品されますね。

出演作が初めて海外の映画祭へ出品され、しかも現地にも行く予定なのでうれしいですね! 世界中の人たちにこの作品を見ていただけるっていうのはワクワクしますし、日本のまた新しいタイプの時代劇に対してどういう感想を持っていただけるのか楽しみです。

――海外の人に見てほしいところは?

全部です! さまざまな身分や立場の人たちが分け隔てなく集まって、1つの事に向かって悩みを抱えながらも突き進もうとする姿に共感してもらえたらと思います。新しいタイプの時代劇なので、海外の方にも楽しんでいただけるといいですね。僕個人としては、会場でのスピーチを頑張りたいです。英語は前から勉強していましたが、今回はフランス語のスピーチになりますので猛練習中です。英語も引き続き頑張って、いつか海外の作品にも出たいです。

――そして、瀬戸さんはことしでデビュー10周年ですね!

そうなんですよ。あっという間でしたね。福岡にいたころはものすごく社交的だったのに、東京に来てからは知っている人が1人もいない上、周りは大人ばっかりだったので殻に閉じこもっていたんですよ。ここ3~4年くらいでスタッフさんと飲みに行ったりするようになったので、やっと昔の自分を取り戻せたんです。作品との出合いだけでなく、人との出会いも次につながるから大事だと実感しています。だから、積極的に人とつながって、もっともっと良い作品を一緒に作っていけるようにしていきたいですね。

――11年目に向けて何かやりたい事はありますか?

引き続き、作品から離れたところでの付き合いとかはしていきたいですね。表現者としては、お芝居はもちろんですが、今はイラストを描いてソロのイベントで発表したりしてるんですよ。表現の仕方はいろいろあると思うので、まだ1つの事に集中するというよりも、もっといろんな事から刺激を受けて表現のバリエーションを身に付けていきたいと思ってます。

――表現することがお好きなんですね。

はい。ソロイベントでは、僕が描いたキャラクターで創作したストーリーに、涙してくださる方もいまして。演じる時は作品や役のことについての思いになるけど、創作活動だと瀬戸康史の思いや気持ちを乗せられると思うので、ずっと続けていきたいです。