こぶし・たぐっち、鳴戸親方の腕にぶら下がる！

ハロー！プロジェクトのアイドルグループ・こぶしファクトリーが9月2日、トリプルA面シングル「ドスコイ！ケンキョにダイタン/ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念(念入りVer.)」でメジャーデビュー。東京・ららぽーと豊洲で発売イベントを行った。

こぶしファクトリーはことし1月、ハロプロ研修生の藤井梨央、広瀬彩海、野村みな美、小川麗奈、浜浦彩乃、田口夏実、和田桜子、井上玲音の8人で結成され、3月にDVDシングル「念には念/サバイバー」をリリース。今回のシングルに収録されている「ラーメン大好き小泉さんの唄」は、シャ乱Q「新・ラーメン大好き小池さんの唄」のアレンジで、6～7月にフジテレビ系で放送されたドラマ「ラーメン大好き小泉さん」に起用されていた。

イベントでは「ドスコイ！ケンキョにダイタン」「ラーメン大好き小泉さんの唄」「念には念（念入りVer.）」の3曲に加え、“ファクトリー”に込められた「Berryz工房(活動停止中)のスピリットも継承していけるように」という思いにちなんでBerryz工房の「愛の弾丸」も熱唱した。

MCは、グループ名の由来を聞かれた田口が「“こぶし”には、握りこぶしのような力強さと、コブシの花のように優美でありながら、花言葉である“友情”“信頼”“歓迎”のように、お互い友情を深め、信頼し合い、多くの方に歓迎されるグループになってほしいという願いが込められています。そして、“ファクトリー”は日本語で“工房”なので、Berryz工房さんのスピリットを…(泣)」と途中で感極まって泣き出してしまい、Berryz工房のくだりを最後まで話せないハプニングでスタート。

浜浦は「サプライズ発表だったんですけど、うそか本当か分からなくて。次の日に動画を何度も見て『あぁ、本当なんだな』って、“念には念”を入れて確認しました」と、メジャーデビューを聞いた時の心境についてうまいこと言ってみせた。広瀬も「(グループ名を聞いた時は)びっくりし過ぎて声が出なかったんですけど、“こぶし”だけにパンチの利いた名前だなと」と、うまいコメントで浜浦に対抗。藤井は「私はこぶしなので演歌を歌うのかなって思いました」と明かした。

続いて「ドスコイ！ケンキョにダイタン」について「日本の古きよき文化の“和”をモチーフにした曲」(小川)、「間奏で藤井梨央ちゃんと和田桜子ちゃんが、実際にお相撲を取っている部分があるんです！」(野村)と紹介。そして、曲名にちなんで“大銀杏”のかつらをかぶって目標を発表することに。

しかし、「遠慮しておきます…」(浜浦)、「大丈夫です！」(田口)とメンバーはかつらを拒否。かつらをかぶらずに「オリコンウィークリーチャート1位、ドスコイ！」(井上)、「知名度アップ、ドスコイ！」(和田)、「単独ツアー、ドスコイ！」(田口)、「しなやかダンス、ドスコイ！」(浜浦)、「海外進出、ドスコイ！」(小川)、「メディアに引っ張りだこ、ドスコ～イ！」(野村)、「5大ドームツアー、ドスコイ！」(広瀬)と次々と発表する中、藤井は1人ノリノリでかつらをかぶり「アイドル界の横綱、ドスコイ！」と満面の笑みを見せた。

イベントには、大相撲・鳴戸親方と琴奨菊関がゲストとして登場。メンバー1小さい田口が身長202cmの鳴戸親方と並び、浜浦がその身長差に驚く場面も。

さらに、田口と“大銀杏”姿の藤井が鳴戸親方の両腕にぶら下がり、和田は琴奨菊関に突っ張りをするなど、初めて生で見る力士たちに大興奮。突っ張りが琴奨菊関に全く効かず、和田は「ビクともしないですね…」と残念そうだった。

イベント後には囲み取材が行われ、広瀬は「こぶしファクトリー8人で、ますます頑張っていきたいと思います」と意気込む。イベントでの自己紹介から涙を見せていた田口と小川は、「ハロプロ研修生のときからメジャーデビューは夢だったので、始まる前から涙が出ました」(田口)、「今日の朝は全然実感が湧かなかったんですけど、本番が始まる時にマネジャーさんが『頑張ってね』って言ってくれたのが心に響いて、感極まって泣いてしまいました」(小川)とそれぞれ喜びを明かした。

さらに、相撲にちなんで「メジャーデビューということで、土俵に上がったという気持ちで、感謝を忘れず、頑張ってアイドル界の番付を上げていきたい！」(和田)、「もちろん(アイドル界の)横綱を目指します！」(全員)と宣言。

和田は、琴奨菊関への突っ張りについて「ダンスで藤井梨央ちゃんとやる時も、エアーでしかやったことがなかったんです。本当にビクともしなくて、やっぱりお相撲さんってすごいなって思いました」と振り返った。

さらに、ライバルを聞かれ広瀬は「モーニング娘。'15さんはハロー！プロジェクトの中でも名前を聞いたら誰もが分かるグループだと思うので、私たちも“こぶしファクトリー”って言ったら『あっ、ハロー！プロジェクトのあのグループね』って、皆さんに分かっていただけるグループになりたい」と希望。

また、「(ユニット名の選考に参加し、現在は“ハロー！プロジェクト・アドバイザー”のBerryz工房・清水佐紀に)今日お会いして、『メジャーデビューおめでとう！』って言葉を掛けてくれました」(藤井)、「Berryz工房さんのスピリッツを受け継ぐということで、「愛の弾丸」「ピリリと行こう！」などをカバーしています。みんなでもっともっと成長して、(次にBerryz工房のメンバーに)会った時にはレベルの高いパフォーマンスができたらなと思います」(井上)と、Berryz工房への思いを口に。

続けて、グループの魅力を聞かれ「みんなガヤガヤ、ワイワイしてます。個性豊かなんですけど、引っ込み思案なところがあるので、まだ表に出せていなくて…。個性を前面に出して、生かしていけたらいいな」(野村)、「1人ひとりの個性が強いです。みんな違う個性で、違う色で、今までにないグループかなっていう感じがします」(浜浦)と回答。

最後に、広瀬が「ファクトリーという名前をいただいて、Berryz工房さんのスピリッツを受け継いでいきます。Berryz工房さんは7人ともすごく個性溢れる方々なので、こぶしファクトリーも8人とも違った個性を持っていて、なおかつ8人でグループとしてまとまって、1つの目標に向かっていけるようになりたいです。バラバラだけど、まとまっているような、不思議なグループ、今までにないようなグループになれるように頑張りたいと思います」とメッセージを送った。