妊婦刑事の黒木メイサが新生児誘拐事件を追う!

2015/09/09 20:36 配信

ドラマ

「デザイナーベイビー―」に出演する黒木メイサ(右)と渡部篤郎(左)(C)NHK

9月22日(火)夜10時スタートのドラマ「デザイナーベイビー―速水刑事、産休前の難事件―」(NHK総合)の試写会が行われ、主演の黒木メイサ、共演の渡部篤郎が会見に出席した。

「デザイナーベイビー―」は、妊娠8カ月の刑事・速水(黒木)が主人公のクライム・エンターテインメント。ある日、病院の新生児室から物理工学博士と元陸上選手という著名人夫婦の新生児が誘拐される。産休直前の速水も捜査に動員され、病院に潜入。事件を調べるうちに、彼女は最前線の生殖医療に隠された闇に行き当たる。

妊娠の役を演じる黒木は、「現場では、ちょっと狭い道をすれ違う時に、スタッフさんが『妊婦さん優先!』と譲ってくれたり、気遣ってもらっています」と明かした。

「妊婦さんといっても、体調に何の問題もなく健康に過ごされる方だったり、妊娠してから体調を崩される方だったりと、いろいろな妊婦さんがいると思うので、監督と相談しながら自然な演技になるよう撮影しています。犯人と電話で交渉する時も、立っていた方が緊張感はあるのかなと思いながらも、座りながらやらせてもらったりしています」と語った。

速水が疑いの目を向ける医師・須佐見を演じる渡部は「“先が読めない”というあおり文句をよく聞きますが、本当にこの作品は読めなくて、私自身もいまだに犯人が誰なのか分かっていないんです(笑)」と笑いを誘った。

“デザイナーベイビー”という難しいテーマを扱う本作。黒木は「親の理想通りの子供を作ることがもうすぐ可能になるという記事を読んだ時は、ぼーっとしてしまいましたね。何が正しくて何が正しくないというのは簡単にはいえませんが、作品を通して、そういうことがあるという現実を世の中の人に知っていただければと思います」とコメント。

一方の渡部は、「考えると考えきれないテーマですが、エンターテインメント作品ですから、視聴者の方に何を楽しんでいただこうかということだけを考えています」と対照的な意見を語った。

扱うテーマは重いが、ドラマ自体はスピーディーな展開と二転三転する謎解きが売りのミステリー。じっくりと犯人捜しを楽しめそうだ。