松雪泰子が異色の“女だらけのサスペンス”主演に!

2015/09/16 08:00 配信

ドラマ

WOWOWドラマ「5人のジュンコ」で主演を務める松雪泰子(C)WOWOW

WOWOWプライムでは11月21日(土)より松雪泰子主演の「連続ドラマW 5人のジュンコ」を放送する。

本ドラマは人間の暗部をえぐり出す作風で定評があるミステリー作家・真梨幸子の同名小説を映像化。真梨作品のテレビドラマ化は今回が初となる。

また、松雪と同じく「ジュンコ」役にミムラ西田尚美麻生祐未小池栄子が抜てきされた。

物語は連続不審死事件の容疑者として小池演じる佐竹純子が逮捕され、事件とは無関係の田辺絢子(松雪)、篠田淳子(ミムラ)、福留順子(西田)、守川諄子(麻生)が、同じ「ジュンコ」という名前のもとに翻弄(ほんろう)され、やがて嫉妬や悪意の渦へと巻き込まれていく。

主人公・田辺絢子役の松雪は、本ドラマへの出演が決まった気持ちを「女性たちによるサスペンスという、今までに体験したことのない作品。新しい感覚で挑めるのではないかと」と意気込む。

役作りについては「絢子は非常に信念のある、洞察力の深い女性。初のジャーナリスト役ですが、彼女がジャーナリストになったのはある過去の経験によるもので、より真実を追求する思いを強く持っている。静かな洞察の中に強い信念を表現したい」と鋭く分析。

WOWOW連続ドラマ初主演へ向けて「今回はストーリーテラー的な役割りでもあるので、物語をしっかりと運んでいきたいです。現在、撮影を進めながら見応えのある作品になる手応えを感じております。楽しんでいただけますと幸いです!」と視聴者へメッセージを送った。

連続不審死の容疑者という役どころの佐竹純子役・小池は「面白くてニヤニヤしながら台本を読みました。一癖も二癖もあるキャラクターが混じり合い、見応えのある作品ができるのだなと思い、ワクワクしました。女だらけの世界に身を置き、頭も感情も暴れ放題にして楽しみたい」とコメント。

佐竹の中学生からの同級生・篠田淳子役のミムラは「まずこのような興味そそられる題材の作品にお招きいただき、役者として幸せを感じております。そして、一観客としても他のジュンコさんのお芝居が楽しみでならず、ジュンコ同士でカメラ前に立つのがとても楽しみ。女性の群像サスペンスですが、私個人としては“5人”というより“五つの異なる生物”として、最後まで緊張感を孕(はら)んだ流動的なヒエラルキーを展開し、色濃く篠田淳子を演じたいです」と目を輝かせる。

専業主婦の福留順子役・西田は「本を読み進めるうちに、もう止まらない。止められないという感じだったので、これは面白くなるなぁと思いました。どのジュンコが本当のことを言っているのか? 虚言なのか、良い人なのか、性悪女なのか、だまされているのか、分からなくなるというか…。そして、ジュンコを取り巻く人たちもなかなかのくせ者ぞろいです。どうか、この5人のジュンコたちに翻弄されてください」とドラマをアピール。

佐竹の被害者と見られる人物の関係者・守川諄子、美香役の麻生は「今回の作品に携われること、『5人のジュンコ』の中の一人に選ばれたことをうれしく思っています。ドラマのオリジナルな部分も演じつつ、守川諄子・美香母娘やその家庭内に流れるあやしい雰囲気を出していきたい。ストーリーは女性目線で展開していきますが、どなたにも共感していただける作品。多くの女優陣との共演を楽しみに、そして、私も放送を楽しみにしています」と前向きな心境を明かした。

さらに、原作者の真梨は「私の作品は、映像化しにくいとずっと言われてきた。私自身も“あえて”映像化不可能な小説を執筆してきました。小説でしか表現できないことに、こだわりたかった。それなのに、何とデビュー10周年のこの年に映像化が実現してしまいました! 一人の視聴者として、これほど待ち遠しいドラマはありません。今から楽しみ過ぎて、カレンダーに×印を書き込む勢いです。放送日よ、早く来い!」とドラマ化の喜びを独特の言い回しで表現した。

【ストーリー】連続不審死事件の容疑者、佐竹純子(小池栄子)が逮捕された。5人もの男を殺害したとされる事件は連日テレビのワイドショーをにぎわせ、マスコミ報道が加熱する中、ジャーナリスト・田辺絢子(松雪泰子)は事件の真相を探るため取材を開始する。田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子(ミムラ)という女性が親友だったという情報を入手し篠田の会社を訪ねる。

そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子(西田尚美)が田辺を訪ねてきた。田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかり。

気を取り直して事件の取材を続ける田辺だったが、ある時、佐竹の事件に関わる被害者の一人ではないかと思われる人物が浮上してくる。その人物は、すでに亡くなっている守川諄子(麻生祐未)という女の息子だった。