志尊淳「片思いでも諦めない」、主演作で顎クイも挑戦

2015/10/01 07:30 配信

映画

映画「先輩と彼女」で“みの先輩”こと圭吾役を演じた志尊淳にインタビューHM:仲田須加 ST:手塚陽介

志尊淳主演の映画「先輩と彼女」が10月17日(土)に全国公開。南波あつこの同名少女漫画を原作にした学園ラブストーリーで、高校のOG・葵(小島梨里杏)に片思い中の3年生・圭吾(志尊)に恋をした、新入生・りか(芳根京子)のいちずな恋模様を描く。

そこでSmartザテレビジョンでは主演の志尊にインタビューを敢行。撮影時の心境や“壁ドン”の難しさ、そして自身の恋愛観などさまざまなことを聞いてみた。

――すごく爽やかな青春恋愛映画で、自分も高校生に戻りたいって思いました。

僕も完成品を見たとき、「こういう高校生活を送りたかった!」って思いました。自分が演じていたはずなのに、「ここに行ってみたい!」って(笑)。

――二人が出掛ける先も高校生らしいデートスポットが多くて。

公園、ボート、イルミネーション、花火…と王道ですもんね。あと制服で土手を帰るのとかもいいなぁって。僕は戦隊シリーズ(「烈車戦隊トッキュウジャー」'14~'15年、テレビ朝日系)を1年演じた直後だったので、すごく新鮮でした。

――ご自身の高校時代とは違いました?

かけ離れてましたね。高校生からお仕事をさせていただいていたので、学校生活との両立を頑張っていました。でも、ついこの間まで高校生だったから、気持ちの面では何も変わってないなって思いました(笑)。見た方が「もう無理だよ」って思われない限りは、今後も高校生になっていたいなと。

――圭吾は女子なら誰もが一度は憧れそうな男子像ですが、プレッシャーはありませんでしたか。

少女漫画の男性ってキラキラしてるイメージがあったんで、最初はプレッシャーもありました。でも圭吾は、りかの視点で描かれているから輝いて見えるのであって、圭吾だけに注目してみると、意外と普通の高校生なんですよ。少女漫画によくある“学校一の人気者”とかって設定も無いですし。それを監督に相談したら「私たちが格好良く撮るから頑張ろう」と言ってくださって、僕は精いっぱい圭吾として生きようと思いました。

――撮影で苦労されたことは何でしょう。

2月に撮影して、めちゃくちゃ寒かったんですよ。現場が富士山の麓で、マイナス何度とかの中、半袖一枚とかタンクトップで撮影して、死ぬかと思いました(笑)。

僕がりかをおんぶするシーンでは、芳根ちゃんが寒過ぎるからって、衣装さんが僕の背中にカイロをめっちゃ貼ったりして。おかげで僕の背中が焼きちぎれるかと思いました(笑)。全身にカイロ何十枚と貼って、でもそうやってチーム一丸となって乗り越えたというのも、作品の完成度につながったんじゃないかなって思います。

――話題の“壁ドン”“顎クイ”シーンもありましたね。

“顎クイ”は最初台本に無くて、当日現場で監督に言われて。僕は「“顎クイ”って何ですか」ってところから始まって、間違ったやり方してしまって「違う違う(笑)」みたいな事も。りかが下を向いてたから顔を上げてあげる、みたいな感覚でできて、流れも自然というか、別に抵抗はなかったです。

でも“壁ドン”は難しかったですね。だって、なんでこういう事するのか、男からしたら良さがいまいちわからない部分もあるし、普通に考えたら違和感があるなと思っちゃいます(笑)。けど格好良く決めるべきところは決めなきゃなので、作品のメリハリを出す意味でも思い切って演じました。芳根ちゃんはずっとふざけて真似してましたけど。

――芳根さんとはことし7月期のドラマ「表参道高校合唱部!」(TBS系)でも共演されていました。

映画よりドラマの撮影が後だったんですけど、芳根ちゃんとは共演もしていたし、仲良くなって。芳根ちゃんは僕がツボみたいで、後半は僕の顔を見ただけで笑うようになってましたね。「失礼だぞ」って注意したんですけど(笑)。

――戸塚純貴さん演じるてっちゃん先輩との掛け合いも、本当に仲が良さそうで。

男子が僕と戸塚君だけなので、泊まり込みの時は一緒にお風呂入って一緒にご飯食べに行ったりしてましたね。戸塚君とのシーンは結構アドリブが多くて楽しかったです。お芝居や作品の話をよく二人でしてたからこそ、ああいう関係性が描けたんじゃないかなと思います。

――ところで、もし志尊さんが別の人のことを思ってる女性に片思いしたら、気持ちは伝えます? 身を引きます?

絶対伝えます。彼氏がいるって場合は言わないですけど、その人に好きな人がいるってだけなら、振り向いてもらえるように頑張ります。じゃないと絶対後悔すると思うんですよ。後悔するぐらいなら、きっぱり振られたほうがいい。でも一回じゃ諦めないと思います。

――逆に、片思いされる側になった時に自分の気持ちが動くことは。

あると思います。意識してなかった人に好意を持ってもらえたらやっぱり気になるし、まずその人のことを知ろうと思います。

――では先輩・後輩じゃないですが、年上、年下の好みで言うとどうでしょう。

僕あんまり年齢で好みは無いんですよ。結局その人によるというか。でも「先輩と彼女」で、りかか葵かって言われたら、りかです。やっぱりいちずに自分の事思ってくれる子がいいですね。