東京・六本木のEXシアター六本木で行われるライブから、えりすぐりの曲を原則フル尺で紹介する番組「EXシアターTV Live」(CSテレ朝チャンネル1)で、9月20日(日)にthe band apartのライブが放送される。3月から始まった“レコ発”ツアーの30本目となる6月26日のツアーファイナルの模様を公開する。
1月21日に発売された7thアルバム『謎のオープンワールド』1曲目に収録の「(opening)」とともに、ステージ上のスクリーンにはメンバー4人をモチーフにした二頭身のキャラクターが出現。懐かしのロールプレイングゲームの世界を歩く姿に、会場は歓声と笑い声に包まれる。
映像終了と入れ替わる形でステージに4人が登場し、「笑うDJ」から「higher」「photograph」「free fall」と人気ナンバーを一気にたたみかける。
ボーカル&ギターの荒井岳史は「きょうがツアーファイナルです! 1月末にアルバムを出して、『おまえらいつまでレコ発やってんだよ』って!? きょうは楽しい気持ちで30本目を迎えられました。みんなのおかげです。ありがとうございます!」とファンに感謝の言葉を送った。
その後、ベースの原昌和の「長らくお付き合いください」の煽りから、「廃棄CITY」「the noise」「the sun」と新旧入り交じって名曲がパフォーマンスされ、ファンはEXシアターに流れるバンアパサウンドに酔いしれた。
演奏の合間には、メンバーがツアー中の思い出をそれぞれ披露するひと幕も。
「対バンしてくれた年上の友達(バンド)の、変化を恐れない姿勢とか、普段は意識してないんだけど、影響受けてるんだなぁって思いました。こんなに長くやっていて俺らどんどん変わってるかもしれないけど、まーちゃん(原)がこの曲を作ったときに、『これはなかなか俺らのことを表した歌詞なんじゃないかな』と思った曲を次やりますんで聴いてみてください」というドラムの小暮栄一によるMCから「禁断の宮殿」の演奏が始まる。
続いて、荒井からも「栄一が言った変化を恐れないという話に通ずるんだけど」と、英語詞から日本語詞の楽曲制作になってからのことが語られる。
「俺らは変わりながらもがきながら、一つの変化の中でそれなりにもまれてきて。レコ発をやって、昔の曲にうわっと盛り上がってくれるのもうれしいし、今みたいに日本語の新しく作った曲をみんなが単純に楽しんでくれてる姿もうれしいし、この仲間と出会って20年ぐらいやってるからこの景色が見られるわけだし、今だから歌える歌があるかもしれないし、俺はこのままずっと、今の仲間とこのみんなの顔を見にライブをやりたいと思っています! みんなのおかげです!」と、感慨深げに語り、「最終列車」の演奏とともに、ライブがクライマックスを迎える。
「楽しい時間を本当にありがとうございました。次は最後の一曲。きょうは本当にありがとうございました。the band apartでした。言葉が出ねぇや」という荒井の真っすぐなMCと「消える前に」の演奏で本編の幕が閉じた。
もっともっと楽しみたいと、興奮を抑えられない会場のアンコールに応えるように、メンバーが少し照れくさそうに再びステージに登場。アンコール曲の「August Green」の演奏が始まると、ファンにとってはかなり久々にライブで聴く曲とあってか、この日最大と言っても過言ではない大歓声が湧き上がった。
人気曲の「k.and his bike」、そして、恒例の原の一本締めでライブが終了した。
終演後、メンバーはそれぞれ「こんなにスケール感の大きなところでやらせてもらうことは珍しいんですが、そんな中でもライブを楽しんでやれたのですごくいい場所だなと思いました。またぜひやりたいです」(荒井)
「すごくやりやすかった。きれいだし素晴らしい箱で、機会があればぜひまたやりたいです」(川崎亘一)
「全体的に音が聞こえやすいところなので、またここでライブをやるのを楽しみにしてます」(原)
「全体的にきれいな雰囲気なのに、超酔っぱらった友達がいっぱいるのがステージからよく見えて、そういう落差もあって箱のきれいさが非常に印象に残りました。楽しかったです!」(小暮)と感想を語った。
このライブの模様は9月20日(日)に「EXシアターTV Live」で放送される。
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