関根勤とHカップ星名美津紀のエロシーンは市役所で?

2015/09/18 14:00 配信

映画

「映画 みんな!エスパーだよ!」の魅力を語った映画評論家の中井圭氏、松江哲明監督、綾部真弥監督(写真左から)(C)若杉公徳/講談社 (C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会

公開中の「映画 みんな!エスパーだよ!」のヒットを記念し、9月17日にTOHOシネマズ新宿にて園子温監督とゆかりのある松江哲明監督、映画解説者の中井圭氏、同作助監督の綾部真弥氏がトークショーを行った。

「映画 みんな!エスパーだよ!」を徹底解剖。漫画から始まり、テレビ版、映画版、dTV版スピンオフとさまざまなメディアで展開している、本シリーズがなぜそこまで支持され、描かれ続けられるのか。そして、物語のカギとなる“童貞力”や女性陣の魅力など、今だから話せる真面目な話題から不真面目な(?)話題まで、3人がたっぷりと語った。

園子温映画全研究1985-2012」(洋泉社刊)の著者で、数々のドキュメンタリー作品を手掛ける松江監督は「昔から園監督とはいろんな作品に関わっていましたね。原作の若杉(公徳)さんとも仲良くさせてもらっていて、(主人公の)鴨川嘉郎の名前は、僕が昔撮った『童貞を。プロデュース』の嘉郎という名のキャラクターから取っているんですよ」と、2人の深いつながりを感じさせるエピソードを明かした。

本作の印象については「原作が大好きだったので、正直映画化は不安でしたけど、さすが園子温、超面白かった! 思わず、若杉さんにメールしたくらい感動しました。ドラマ版でのハイテンションで始まったと思いきや、最後には母性というテーマを深く感じさせる。まさに、入り口と出口が全然違う作品で園さんらしくて面白い。ラストはすごく泣きそうになりました。(エロい女性が出てくるこの作品は)まさに“キャバクラ園子温”(笑)。でも、どの作品にも言えるけど女性にフィーチャーしていて、まるで太陽みたいに女性を強く描いていていますよね」と、印象を語った。

一方、本作の助監督であり、dTV版スピンオフ「みんな!エスパーだよ! 欲望だらけのラブウォーズ」の監督を務めた綾部氏は「台本になかったことが多くて…朝、急に『誰と誰呼んで来い』とかたくさんありました(笑)。リアリティーを求める作品ではないため、より撮りたい画を格好良く撮っていましたね!」と、現場での苦労話を明かしつつ撮影を振り返った。

また、撮影場所となった愛知・豊橋については「豊橋市は『うちでできないことはない!』とおっしゃっていました(笑)。重要文化財での撮影も承諾してくれましたし、関根勤さんと星名美津紀さんのエロシーンなんて市役所ですからね(笑)。大変協力してくれて日本で一番やりやすいフィルムコミッションでした」と、綾部氏は撮影の協力関係者に感謝した。

そして、映画評論ウェブサイト「映画の天才」を主宰する映画解説者の中井氏は「園さんの作品は違うように見えるけど本質はあんまり変わらないんですよね。園監督作品は点ではなく線で追ってみてくれたらいいですね」と作品の魅力を評した。