秋元才加が時代劇に初挑戦!セクシーな女郎姿を披露

2015/09/23 08:00 配信

ドラマ

「―山本周五郎人情時代劇」で女郎姿を披露する秋元才加(C)BSジャパン

BSジャパンで10月6日(火)にスタートする「BSジャパン開局15周年特別企画 火曜スペシャル 山本周五郎 人情時代劇」の第2話「夜の辛夷(こぶし)」で、秋元才加が時代劇に初挑戦した。

時代小説の巨匠・山本周五郎の短編小説の中から江戸の長屋ものを中心に、心温まる12作品を1話完結で描く本ドラマ。各話ごとに話題の俳優陣を迎え、現代希薄になりつつある日本人の原点「人情」を緻密なストーリーで描く。

秋元が演じるのは、実際には24歳ながら客には18歳と偽り、里子に出した子供のために、必死に生きる女郎・お滝。お滝は過去の出来事から男と悪人を憎み、凶状持ちが来たら岡っ引きに訴人して金を稼いでいたが、ある日客としてやってきた元吉(忍成修吾)に引かれていく。

気が強く「子供のためなら何でもしてやる、命懸けで子供を守っているんだ」と言い放ちつつ、元吉に引かれ気持ちが揺れていくさまを秋元が熱演する。

撮影は9月16日から18日まで、栃木・Edo Wonderland 日光江戸村で行われた。3日間というタイトなスケジュールながらも手応えをつかんだという秋元がコメントを寄せた。

初めての時代劇を撮影した感想は「お話をいただいた時は、緊張しました。現代のお芝居とどう違うのか、どう取り組めばいいか分からなかったのですが、あたま(かつら)を着けて江戸の町のセットに入ったら、スッとその世界に入っていけました。監督からは、初日に『僕はあまり演出をつけないです』と言われ、自分でいろいろと考えながら、思いきり自由にやらせていただいています。 出来上がったものを見るのが楽しみ!」とホッとした様子。

また「以前、取材で、次どんな役をやりたいか聞かれた時に女郎がやりたいって答えました。五社英雄監督の『吉原炎上』('87年)を見て、気の強い女性、自分の体一つで強くしたたかに生きていく女性というのに挑戦したいな、と思って。でも大柄だし顔もハーフではっきりしているので、時代劇のお話はなかなかこないと思っていましたから、こんなに早くかなってびっくりしています。でも、周りの方を見ると私一人顔が濃いんじゃないかなという不安はあります(笑)」と冗談を交える余裕も。

お滝の生き方について「守るものがあるというのは、プライドを捨てても強くなれるんだと思いました。自分はまだ子供産んでいませんが、いろいろな境遇の中で家族を守るために働くというは自分にもあり、共感できたので、家族とか祖母を子供にあてはめながら演じました。『大年増』と言われて傷つくところがあるのですが、そのシーンは自分がアイドルグループにいたときに若い子がたくさん入って『そういえば私もう25歳だな~』と思ったことを重ね合わせたり(笑)、いろんな経験が役に立ってるなあと思います」と共通点を明かした。

さらに「女性同士の世界での争い中にある人情、お滝の生き方や信念を揺がしてしまうほどの出会いとなった元吉との恋愛をめぐる人情を見ていただきたいです!」と見どころを語った。

瀧川治水プロデューサーは「お滝は、女郎ではあるが罪人の客をかくまうどころか岡っ引きに密告して稼いでいる、いわば女スナイパー。しかも男を愛せなくなっているクールな子持ちの女。秋元さんのキャスト候補をいただいた時、この人だ! となぜか胸が騒いだのを覚えています。歌手として拝見していたので、その凛々しさと精悍さが役のイメージと重なりました。時代劇が初めてだと聞いて、なおうってつけだと。今の時代を生きる旬な女優さんが、山本周五郎の登場人物に成りきることで、とても新鮮な作品になると確信いたします」と秋元の抜てきに胸を張った。

【ストーリー】過去の出来事から男と悪人を憎む子持ち女郎・お滝(秋元才加)は、権現前にある岡場所(私娼街)の「吉野」で働きながら、凶状持ちが来ると岡っ引きの政次(中野英雄)に訴人し、金を稼いでいた。

そんなある日、岡場所になじみのなさそうな客・元吉(忍成修吾)がやって来る。元吉は、お滝に手を出さぬまま寝床を二つ並べて寝るだけで帰っていくが、その後も店に来てはお滝の部屋から権現様へと続く通りを眺め、夜は床を並べて寝るだけの日々を続ける。そんな元吉にお滝は徐々に思慕の念を抱くようになる。

しかしある晩、元吉の身上話を盗み聞きした女郎仲間のともえ(吉田芽吹)が、元吉の素性を怪しみ政次に訴人。数日後、権現様の通りにある「越後屋」を狙ったとして三人組の盗人のうち、辰蔵(渡部浩司)と一介(南口英治)が捕まる。しばらくして元吉が店に現れるが、お滝は政次から元吉が盗人の仲間だと聞かされる。