西島秀俊ドラマで中村蒼が覚悟の剃髪姿を披露

2015/09/24 18:45 配信

ドラマ

中村蒼が、先天性無痛症で無毛症のキャラクターを演じるため、生まれて初めて髪をそり上げ、てい髪姿を披露

10月7日(水)スタートの西島秀俊主演“水10”ドラマ「無痛~診える眼~」(毎週水曜夜10:00-10:54※初回は夜9:57-11:09フジテレビ系)で、中村蒼が物語の鍵を握る、先天性無痛症で無毛症のキャラクター白神メディカルセンターの清掃員・イバラ役に決定。生まれて初めて髪をそり上げた“てい髪姿”を披露した。

髪の毛をそることに関して中村は「(僕が演じる)イバラはすごく特殊な役どころで、自分でもどういうふうに役をスタートしていこうか悩んでいたところだったので、見た目を変えることでイバラを演じる素地ができたかなと思います。見た目からまずはイバラに近づいていけたので良い機会になりました」と淡々と語った。

中村の起用に関して、貸川聡子プロデューサーは、「今回、最も悩んだキャスティングでした。爽やかな好青年というイメージだった中村蒼さんが、『洞窟おじさん』や他の映画などでかなり振り切った演技をしているのを見て、実は彼の中に特殊性があるのでは、と思い、この役をオファーしました。髪の毛をそり上げる、というむちゃな要求を快く受け入れてくださった時点で、彼の役者魂に作品も応えなければ、と良いプレッシャーをいただきました」とコメント。

中村蒼のコメント

――最初に、このイバラの役についてオファーがあった時、率直にどう思いましたか?

びっくりしました。今までやってきた役とは真逆といってもいいくらいの人物なので、最初は何で僕なんだろうという気持ちでした。ただ、常に壁を壊していかなくてはならないこの仕事で、こういった新しい役をいただけるのは、本当にうれしいことですし、その分プレッシャーもとても感じます。そのプレッシャーもちゃんと感じながらイバラという人物を演じていきたいなと思います。

――今回、この役に対してどのような気持ちで挑んでいますか?

とても特殊な役ですが、ビジュアルばかりにとらわれ過ぎず、しっかり内面を作っていきたいなと思っています。イバラはタイトルにある“無痛”を一番背負っている人物です。痛みを感じないというのは、なかなか想像しにくいことですが、まずそこがうそにならないようにしたいと思いますし、話が進むにつれてイバラが感じる“心の痛み”があると思います。そこも表現していきたいなという気持ちです。

――「無痛症」というご自身では体験できない難しい役どころですが、内面の部分ではどのように役作りに挑んでいますか?

痛みに対しては、動物として無意識に反応してしまうもので、“痛みを感じない”という、自分自身経験したことのない感覚を演じないといけないので、難しい役どころだと思いました。

イバラは25歳という設定で大人なので、いろんなことを学んでいるし、自分で自身の病気についても勉強していると思うんです。痛みとか、冷たさとか熱さとかに対しては、感じられない分、余計に敏感になっているんだろうなと思います。

自分自身が傷つくことは理解していて。痛みを感じないから何にでも触れてしまうというよりは、正体の知れないものには触れない。そんなキャラクターだと思うんです。

原作もしっかり読み込みながら、キャラクターを作っていこうと思っています。無痛症で感情面も一般的な方々とは違いますが、間違いなくイバラだけにある心、感情があります。そこをしっかり自分の中で見つけて、そして現場で誰かと対峙(たいじ)した時に感じた気持ち一つ一つを大切にしながら、イバラの心を表現できたらいいなと思います。

――実際に髪の毛をそってから役に対する心境の変化はありましたか?

まず分かりやすいところで、イバラに少しは近づけたかなとは思いますが、そこで役への大きな心境の変化はあまりありません。ただ“少なからずその容姿で幼いころに嫌な思い出があったのではないかな?”などの想像がしやすくなったので、より今のイバラ像が膨らむかなとは思います。

――先日てい髪姿にされてから、どなたかに見せましたか?

まだ誰にも見せてないんです。インパクトがあり過ぎるので、なるべく人と会いたくないです(笑)。

――テレビでご覧になる視聴者の方へメッセージをお願いします。

見た目も全然今までと違いますし、それだけのインパクトがあるのではないかと思います。その分、見た目だけではなく、イバラという人間の中身もしっかり作り込んで演じられたらと思っています。今後、回が進むにつれて出てくるであろう、痛みを感じないが故の苦悩や悩みを、覚悟をもって演じようと思っているので、そういった面も楽しんでもらえたらいいなと思います。

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