多部未華子が73歳の“毒舌おばあちゃん”に?

2015/10/06 08:00 配信

映画

「あやしい彼女」で主演を務める多部未華子と彼女の中身になる倍賞美津子(C)2016「あやカノ」制作委員会 (C)2014 CJ E&M CORPORATION

昨年韓国で公開され、興行収入627億ウォン(約62.7億円)を記録した大ヒット映画「怪しい彼女」が、邦題「あやしい彼女」としてリメークされ、来年4月1日(金)に全国ロードショーすることが分かった。多部未華子が、ある日突然中身が73歳の女性になってしまう女性の役で主演を務める。

本作の主人公は、毒舌、頑固でおせっかい、トラブルばかり引き起こす73歳のおばあちゃん・カツ(倍賞美津子)。女手一つでわが子を育て、みんなが望むような人生を生きることはできなかった。

そんな彼女はある日、娘とけんかをして、家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に吸い寄せられる。「私がこのカメラで、お姫様にしてあげますよ」という店主の言葉にカツは喜び、運命のシャッターが切られる。するとそこには、20歳の姿に戻った自分がいた…。

麗しい容姿を取り戻したカツは、髪形を変え、洋服を変え、名前を節子に変え、失われた青春を取り戻す。天性の才能を生かして歌手になる夢をかなえ、淡い恋に胸をときめかせ、初めて思い通りの人生を歩み始める。

その若返った20歳の主人公・節子(カツ)を演じるのが若手実力派女優の多部だ。見た目が20歳、中身は毒舌キャラの73歳というかつてない強烈なキャラクター像をどう演じるのか…。また、今回は本編の中で60年代の、誰もが口ずさめるような数々のヒットメロディーにも挑戦する。

73歳の毒舌おばあちゃんを演じる倍賞は、その演技力の高さで数々の映画賞を受賞した経験のある日本を代表する実力派女優。1本筋の通った、痛快なたんかが次々と飛び出し、インパクトの高い演技で見る者を引き込んでいく。

韓国で865万人、中国版リメークで1160万人を動員という大記録を打ち出した“アジア最強のコメディー”に挑戦するのは、「謝罪の王様」('13年)、「舞妓Haaaan!!!」('07年)など、コメディー映画に定評がある水田伸生監督。いまだかつてない、キュートでコミカルなヒロイン像で、日本を笑いの渦へと誘う。

インパクト大のヒロインを演じる主演の多部は「おばあちゃん…バンド…ボーカル…初めてのことがたくさんありますが、コメディーなのでとにかく楽しく、愉快に面白く演じられればいいなと思います。水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、始めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら…と思っています」と、戸惑いながらも意気込みを語った。

一方、倍賞は「昔からずっと自分が面白いと思う仕事をしてきたので、この作品のお話をいただいたときも面白いと思い、お受けしました。年配の方々にとっても『私たちにもこういう経験があったなあ』と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつひとときのいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います」と、出演が決まった感想を明かした。