【テディ連載1】森川葵のすごさは“目のニュアンス”

2015/10/09 06:00 配信

ドラマ

「テディ・ゴー!」で主演を務める森川葵

10月10日(土)からフジテレビ系では、加藤実秋の「アー・ユー・テディ?」(PHP文芸文庫)が原作のドラマ「テディ・ゴー!」(毎週土曜夜11:40-0:05)がスタート。23歳フリーターの山瀬和子がクマの編みぐるみに魂を宿す天野康雄とバディを組んで事件の真相を追うというストーリーで、和子を森川葵、康雄を哀川翔が演じる。

また、同作のプロデューサーは高田雄貴氏で、これがプロデューサーとして手掛ける初作品になる。高田Pはフジテレビ入社後、助監督として「任侠ヘルパー」('09年)や「不毛地帯」('09年)、「BOSS」('09年)、「ラスト・シンデレラ」('13年)などの作品に参加し、プロデュース部に移ってからは「極悪がんぼ」('14年)、「ディア・シスター」('14年)、「恋仲」('15年)などで下積みを積んだ。

そんな高田Pに今回はインタビューを実施。全4回にわたり、作品の見どころやキャストの魅力のみならず、“プロデューサーとはどんな人なのか?”パーソナルな部分も紹介していく。

――自己紹介代わりに、これまでの経歴をお願いします。

入社当時からプロデューサー希望でしたが、最初の4年半は助監督をやっていました。弊社では助監督からスタートするのがルールだったのと、監督業にも少し興味があったので、しばらく続けました。その後、やはりプロデューサーをやりたい、と決意してプロデュース部に異動しました。

――助監督時代に経験して、役に立ったことはありますか。

時間の使い方は抜群にうまくなります。あと、人へのお願いの仕方も。僕たち制作側は、技術さん、美術さんなど各分野のプロに「こうしたい」ってお願いをいつもするんですよね。なので、人に気持ちよく仕事をしてもらうことが助監督の仕事で大切で、その経験が役に立ってます。あと、体力と根性はやっぱりつきました。

――構想段階から和子役は森川さんしかいないとおっしゃってましたが、実際の演技を見ていかがでしたか。

彼女のお芝居は本当に魅力的ですね。そう思う理由の一つ目は、目の表情の豊かさです。顔が小さくて目が大きいので、目のニュアンスが他の人より伝わりやすい強みもあると思います。(冬野役の)平岡祐太さんも「彼女は目のニュアンスの変化がすごい」と言っていたのが印象的です。

二つ目は、コメディーの笑いのツボを分かっているというところ。いろんなところです。いろんなシーンでオーバーに演技できたり、役の振り切り方をすごく分かっているのかな、と。クマの編みぐるみ相手のお芝居なので彼女も最初は悩んでましたけど、クマとなるべく目を合わせるようにしたりとか、クマが自分の方に顔を向けるようにとか工夫してくれたりしていました。

森川さんはシリアスな作品に出演することが多かったんですけど、僕は「ごめんね青春!」('14年TBS系)を見て、この子のコメディーを「テディ・ゴー!」で見てみたいと思ったんです。すごく振り幅の大きいお芝居ができる、やっぱり森川さんにお願いして良かったなと思いました。

――では、第1話の見どころを教えてください。

“クマ・哀川翔登場”、どう出てくるか楽しみにしていてください。そして、やはり主演・森川さんのお芝居。主人公初登場のシーンで、とあるハプニングが起きたんですけど、森川さんがそこで止めなかったんです。アドリブで対応して成立させて、もちろん一発OK。「笑いの神が降りた!」って監督は大喜びでした。「本当、森川さんは女優魂あるな~」って思いました。

あと、編みぐるみでドラマを作るっていうのを、CGじゃなくアナログにこだわって実現させたので、そういう視点でも楽しんでもらえればと思います。森川さんのお芝居と哀川さんのクマの声だけでも面白いと思うので、1週間働いて疲れた週末に、このドラマを見て笑って、明るい気持ちになってほしいなと思います。

【第2回は10月16日(金)に配信予定】