累計100万部を突破した南波あつこの同名コミックが原作の映画「先輩と彼女」の公開初日舞台あいさつが、東京・新宿バルト9で行われ、志尊淳、芳根京子、小島梨里杏、戸塚純貴、水谷果穂、そして池田千尋監督が登壇した。
同映画は、高校1年生の都築りか(芳根)が、大学生の沖田葵(小島)に思いを寄せる高校3年生の“みの先輩”美野原圭吾(志尊)に恋をしたことから、嫉妬や苦い思いを初めて経験する姿を爽やかに描く、“片思い女子の永遠のバイブル”。
舞台あいさつに登壇する前、舞台袖から既におしゃべりが止まらないキャストたち。それもそのはず、志尊と芳根、そして小島は9月までTBS系で放送されていた「表参道高校合唱部!」でも主要キャラクターを演じてきた仲良し。
この作品へのオファーを受けた感想を、志尊は「少女漫画原作がすごく多かったんですけど、やっぱりこの作品以外の物を見せていただいても、少女漫画原作の主人公は格好良くなきゃいけないっていうハードルがあったので、自分にはできないなっていう不安がありましたね」と、控えめに明かす。
志尊の謙虚なコメントに、若干冷やかし交じりに(?)小島が「格好いいよ~」と合いの手を入れ、志尊は「それいらないやつだよ(笑)」と照れ笑いを浮かべる。なおも小島は「みんなが思っていることだよ~」と持ち上げると、志尊は恐縮しながら「そんなことないんですけど、僕は不安がすごかったんですよ」と、心境を吐露した。
ヒロインを演じた芳根は「そうなんですよ。私もとにかく不安なんですよ。プレッシャーもあった中で、でもヒロインって女の子に共感していただくことが一番だと思うので、そこを本当に監督とも相談して、頑張りました」と、笑顔で振り返った。
そして志尊をちゃかした小島は「いや~。私もこんなすてきな先輩ができるのか、っていう…」と謙虚に語ろうとすると、先ほどのお返しとばかりに志尊が「すてきだよ」とちゃちゃを入れるが、小島はすんなり「ありがとう」と受け入れ、“先輩”の余裕を見せつけた。
続けて小島は「最初にリハで芳根ちゃんと果穂ちゃんと会って、クランクインまでの間にリハを重ねていたんですけど、最初に二人に会ったとき、二人がもう仲良しな感じだったんですよ。そこに淳くんもいて…、自然と映画の設定にハマる私たちがいて。以前『烈車戦隊トッキュウジャー』という作品で、(志尊と)ずっと一緒にやらせていただいていて、やっぱりみのと葵の距離感に近い部分はありました」と、出会いのころを振り返った。
それを受け、芳根は「そうですね。私もこう二人の中にどう入ろうかな…と。人見知りが激しいので、初めはすごかったですね」と、当時の心境を明かし、志尊は「最初はすごかったよね。それに実年齢も設定と一緒なんですよ。(小島が)1コ上で、(芳根が)2コ下という。それですごく作品に入り込めやすかったんじゃないのかなと思いますね」と、分析した。
また、実際にキャストたちが演じたキャラクターの「5人の中で恋をするとしたら?」というMCの質問に、一同は真剣に悩む。志尊は「みんなガチですね。難しいなあ…、でもこの作品で大事なのが“いちず”ということ。なのでやっぱり僕はいちずなりかじゃないかなと思いますね」と回答する。
それを受け、芳根は志尊の「空気読んで」という謎のプレッシャーにめげず、「私もこの作品を通して思ったんですけど、あの…陽気なてっちゃん先輩(戸塚)がツボでして、ずっと笑っていたんですよ!撮影中。本当に面白いんですよ。たぶんカットされちゃっている部分も多いんですけど、でも本当に作品の中で、いい笑いを生んでいるんだなと思ったので、私のツボです」と、志尊を華麗にスルーし、てっちゃん先輩の魅力を力説した。
さらに、胸キュンラブストーリーということで、作品の中で出てくる胸キュンしぐさ「エアー顎クイ」を志尊が実演する流れに。
志尊は「エアー顎クイって、映像で見たらおかしな感じになるでしょ。でも、それだけでいいんですか?」とノリノリ。それに、池田監督が「じゃあ『黙ってないで何か言えよ』というせりふを言ったら?」と、演出を加えた。
しかし、観客の前にグイグイっと出てきたのは、この中で最年長の戸塚。戸塚は「ん? 俺がやるってことだろ?」と言い、おもむろに面白い顎クイを決め、笑いを誘った。そして、最後には「『好きだよ』も加えて!」という監督からの再オーダーを受け、志尊が顎クイからの「好きだよ!」を披露し、女性ファンを熱狂させた。
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