11月28日(土)に全国ロードショーされる映画「劇場版 びったれ!!!」で、“お人好しで頼りないシングルファーザー”“切れ者の司法書士”“元・極道”という3つの顔を持つ主人公・伊武努(田中圭)を公私ともに支えつつ、思いを寄せる部下の司法書士補助者・杉山栄子役を演じた森カンナにインタビュー。後編では、主人公の伊武や演じる田中、撮影の裏側などについて語ってもらった。
──伊武努はどんな男だと思いますか?
私から見ると、伊武さんは弱い部分と強い部分のギャップがあって。実際にこんな人がいたら怖いですけどね(笑)。でも、家族思いなところや、人の痛みが分かる人だからこそ、人を救うんでしょうね。そういう部分はすてきだなって思います。
──ドラマ版とは違い、劇場版では栄子も助けてもらう立場でした。栄子の伊武への見方が変わったりはしますか?
そんなに変わらないかな。ドラマ版から伊武さんのことはリスペクトしていて、(仕事のミスなどは)怒るんだけど、司法書士としては「伊武さんだったらどうにかしてくれる」とか、「伊武さんが助けてくれるはず」とか、伊武さんはすごい人だっていう思いがドラマ版からあったので、劇場版でもそういう気持ちだったと思います。
──伊武と栄子の関係も気になります。
この二人はどういう関係なんだろう?というのが、実は劇場版の最後の方で明かされるんです。「なるほどね」と関係性がはっきり分かるところが。見逃せないシーンですね。
──現場での田中さんはいかがですか?
裏表がないですよね。テレビで見るまんまの田中さんだと思いますよ。現場で空気を作ってくれて、みんなを引っ張ってくれるし。でも、お芝居が始まるとガラッと変わるし。チームをまとめる座長ですよね。それは、ドラマが始まったころからでしたね。
──劇場版から竹中直人さん、山本耕史さんが参加しています。
現場がビシッとしますね。竹中さんはもうあのままで、ダンディーだし、すごく憧れる役者さんですね。お芝居もさすがだなって思いました。山本さんは一緒のシーンがいくつかあったんですけど、せりふが正確で、完璧に仕上げてきて、すごいと思いました。長いせりふが多かったんですけど、全然間違えない。パーフェクト!って感じです。
──法律を扱う内容なので、難しい言葉が多いですよね。
そうですね。伊武さん(田中)や山本さんは完璧でした。私はあまり司法書士の用語を話すことはなかったので、その辺は助かりました(笑)。大変そうですもん。第○次○条、○○によって○○○○とか。
──栄子を演じてみて、感じたことなどはありますか?
久々に等身大じゃないですけど、キャラクターの強くない役を演じた気がします。キャラクターの強い役の作品への出演が続いていた気がしたので、久々に普通にできる、普通の女の子を演じられて楽しかったです。
──ドラマの続編や、劇場版の第二弾も期待されると思います。
ぜひ、やりたいですね。
──栄子にも法律用語を話すせりふが出てくるかもしれませんが?
そうですね。危険です。1年くらい前から台本をくださいってお願いしたいです(笑)。
――最後に見にきてくれる方々にメッセージをお願いします。
法律の難しい映画かなって思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはなく、分かりやすく法律が(頭の中に)入ってくると思います。あと、いろいろな家族の形があるじゃないですか。そういうのも見えてきたり。だから、(この映画は)そんなに難しくないですよって(笑)。法律の映画ですけど、法律上での闘いでスカッとする部分もあると思います。アクションシーンも結構あって、そういうところもぜひ映画館で見ていただけたらうれしいです。ドラマを見てない方でも楽しめると思います。
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