テレビ東京系・BSジャパンでは、毎年大みそかに生中継している「東急ジルベスターコンサート」をことしも放送する。また、“100年に1人の天才プリマ”と称され、年内の引退を発表しているシルヴィ・ギエム氏が特別出演することが決定した。
21回目を迎える今回は2015年高松宮殿下記念世界文化賞「演劇・映像部門」も受賞したギエム氏のラストステージとして、彼女の代表作品でもある「ボレロ」でカウントダウンを行い、'15年のフィナーレとともに、ダンサーとしての活動に幕を下ろす。
世界最高のバレリーナであるギエム氏は、既に'15年で引退することを発表し、世界各地でのファイナルツアーの締めくくりとして12月に日本での公演が決定していた。
ギエム氏はフランス・パリ生まれで、12歳で体操競技で五輪国内予選を通過するほどの身体能力を持ちながら、バレエに転向。デビュー以来、パリ・オペラ座時代の史上最年少でのエトワール昇級や、英国ロイヤル・バレエ団への移籍でフランス政府に「国家的損失」と言わしめるなど、常に世界の注目を集めてきた。
古典を極め、演劇的な作品やコンテンポラリーに挑み、伝統に縛られない演技で世界的な活動を続けてきたバレエ界のスーパースター。'11年の東日本大震災時には被災者のためにチャリティー公演を実施するなど、来日30回を越える親日家としても知られている。
ギエム氏は高松宮殿下記念世界文化賞記者会見で「35年前、15歳の時にパリ・オペラ座バレエ学校の一員として、初めて飛行機に乗り日本に降り立ちました。最初に訪れた時から、自分にとって日本は特別な場所だと感じました。私の大きな冒険の始まりの地である日本で、最後の舞台を踏むことに不思議な“縁”を感じています」とコメントを寄せた。
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