シンガーソングライターの植田真梨恵が、10月3日の東京・TSUTAYA O-EASTからスタートさせた、ことし4度目のワンマンツアー「植田真梨恵LIVE TOUR UTAUTAU vol.2」を、10月25日に故郷・福岡でのファイナル公演で締めくくった。
満員御礼で迎えた地元・福岡公演で、鳴りやまないアンコールの歓声の中、早くも次のツアー開催を発表した。
キャパシティーギリギリに膨れ上がった会場内に響く、アンコールの声。ツアーTシャツに着替えた植田がステージ上に再び現れると、割れんばかりの歓声と拍手が会場を包む。
アコ―スティックギターを手に取り、弾き語りでインディーズ4枚目のアルバムに収録されている「変革の気、蜂蜜の夕陽」を静かに歌う植田。2時間近く歌い続けてきたとは思えないほど、真っすぐ艶やかに力強く伸びる歌声に、観客が圧倒される。
その後、再びメンバーを呼び込み、3rdシングル「わかんないのはいやだ」を披露。ライブアレンジが施され、ピアノ伴奏に乗せたサビの大合唱からのドラムフィルと疾走感たっぷりのメロディーでツアーファイナルを締めた。
そして、ツアーを支えたメンバーとステージ上で高々と両手を広げて感謝の念をファンに伝える。メンバーを送りだした後、植田は一人ステージに残り、名残惜しそうに客席を見回した。
「またすぐに帰ってきます!」と、11月8日(日)に出演する生まれ故郷・久留米の「街かど音楽祭」の出演発表に続き、来年1月からのピアノツアーの開催を発表。「これまで大阪と東京だけだったんだけど、“LAZWARD PIANO”、福岡に来ます!」と叫ぶと、会場に割れんばかりの拍手と興奮の声が響いた。
そんな'16年1月から始まるピアノワンマンライブ「植田真梨恵Live of Lazward Piano “Old-fashioned.”」。植田とサポートピアノの2人だけで回るこのツアーは、'13年「カレンダーの13月」、'14年「LIVE OF LAZWARD PIANO AT QUATTRO」、'15年「LIVE OF LAZWARD PIANO –青い廃墟-」公演に続いて、4度目の開催となる。
植田の声と奏でるアコースティックギターの音色、西村広文のピアノのみで構成され、削ぎ落とされた音数、互いの個性が対峙(たいじ)するステージは、曲に込められた思いがダイレクトに伝わるライブだ。
どんなに激しい曲も原曲の熱量を損なうことなく、白黒の鍵盤を縦横無尽に駆け回るピアノ、時にリズム楽器のようにアグレッシブに刻むアコギ、にらむような強い視線で前を見据え、「私が一番音楽をしていると思う瞬間」と語る植田の鬼気迫るエモーショナルボーカル。
“Old-fashioned.”と名付けられたツアータイトルも印象的で、どこか古風で愛らしく「幼いころの記憶に支配されている」と語る植田のもろさの中に見え隠れする力強さをほうふつとさせるものとなっている。
また、本公演は大阪、東京に加え、ピアノワンマンライブでは初となる福岡、名古屋、ワンマンライブとしても初である札幌、仙台の計6都市での開催を予定。
加えて歴史ある大阪市中央公会堂や趣深い東京キネマ倶楽部など、通常のライブハウスとは異なった会場での開催も魅力の一つだ。'14年の同公演は全公演sold outとなっているだけに、開催地が増えた機会にライブ会場で、成長し続ける植田のライブを堪能してほしい。
個性豊かな歌声が魅力の植田のパワフルなライブパフォーマンスを見て、何事にも力強く前へ進む勇気をもらおう。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)