芳根京子「まさか歌声を褒めていただけるとは…」

2015/10/28 12:15 配信

ドラマ

第86回ドラマアカデミー賞で並み居る演技派を抑え、主演女優賞を獲得した芳根京子

10月28日の「週刊ザテレビジョン」にて発表された“第86回ドラマアカデミー賞”で、「表参道高校合唱部!」(7月17日~9月25日、TBS系)の主演を務めた芳根京子が「主演女優賞」を受賞した。

'94年から行われている同賞では、社会的に反響のあったドラマや強く視聴者の心に残ったドラマを部門ごとに表彰している。

本誌で紹介しきれなかった芳根京子のコメントの全文を掲載。後編では大変だった歌の練習や“10秒ジャンプ”の裏話、ファンへのメッセージなどを紹介する。

【“リアル真琴”芳根京子「みんなの顔が浮かびました」より続く】

――撮影が終わってからも、ふとした時に真琴っぽいしぐさをすることはありますか? 例えば結構キツイとうわさの“10秒ジャンプ”とか(笑)

(笑)。久しぶりに会うドラマを見てくれた友達に、ふとした時「うわ~! 今の真琴だ~」って言われることがありますね。

私は無意識なのですが、真琴の細かいしぐさというのが、結構私自身のそれなんだなと思うことが多くて、お母さんが見ていても、「(真琴は)全然違和感ないね~」って言われていましたから。お母さんがそれを言うんですから、よほど真琴と私には重なる部分が多いんだなと思いました。

――ちなみに個人の感想で恐縮ですが、1話と2話の10秒ジャンプの後、すごく“ドヤ顔”をされていたと思うんですが、あれは意識してされていたのですか?

あ~(笑)。あれは1話の時、監督に「ジャンプ後の顔を上げた時の顔がすごくいい!」と言われて、最初は何も考えず、「やってやるぞ!」という思いでやったのですが、それを褒めていただけて。

それがあって、2話の時には監督に「1話のあの顔ちょうだい!」と言われたんです。「分かりました!」と即答し、意識してあの顔をやりました。ドヤ顔にしようと思ってしたわけではなく、単に私はよくドヤ顔になっちゃうのでしょうね(笑)。

――そして、やはり歌の練習は結構大変でしたか?

お芝居の合間に歌の練習もするのですが、なかなか練習時間が取れない日もあったり、短くなったりして、みんな大変でした。メロディーではなく、歌詞を覚えるのに苦戦している人もいました。でも、時間が掛かって練習した分、みんなと一緒にいる時間が多かったので、楽しかったです。

――皆さん本当に歌がお上手ですよね。川平慈英さんもお上手ですし、特に出演者の中でこの人の声が好きだったという人はどなたですか?

私、堀内敬子さんの歌声を聴くと、いつも涙が出てきちゃいました。メークをしてもらっている時も、堀内さんの歌声が聴こえてきて泣いちゃって、メークさんに「よぴっ(芳根)! メークが落ちちゃうから泣かないで!」って怒られちゃったことも(笑)。でも、とても美しい声で心に響く歌声だなと思っていたので、最終回はもう号泣でした。

――いや、でも芳根さんの歌声もきれいでしたよ。歌に自信はありましたか?

ありがとうございます! いえ、お芝居も自信はありませんでしたが、それ以上に歌の方が自信がなかったです。やったことも習ったこともなかったですし、合唱は授業でしかやったことがない分類でしたから。カラオケで歌うのとはまた違うので、本当にどうしようと思っていたんですけど、真琴はとにかく歌が大好きな女の子だから、歌が大好きに見えないといけないですし。それを考えながら演じていたので、1話が終わってまさか歌声を褒めていただけるとは思わなかったです。1話から私が一人で歌うシーンもあったので、「これはごまかせないな…」と思っていたんですけど、1話を見た方に褒めていただいて、それがすごく自信につながりました。

――では、最後に「表参道高校合唱部!」を代表して、ファンの皆様に一言お願いします。

「ありがとうございます!」という言葉に尽きるのですが、作品が愛されているということはみんな絶対にうれしいと思うので、これを次にどうやってつなげていくかが大事ですよね。

それこそ同世代の共演者のみんなは、私も含めこれからどんどん頑張っていこうと思っている人たちばかりなので。10年後とか、今後みんなと再会できたら絶対面白いだろうなと思うので、その時に向けて気持ちを切り替えて、しっかりと前を見据えて頑張っていきたいと思います! 今後とも応援よろしくお願いします。

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