3つの顔を演じる田中圭、素顔は寂しがり屋!?

2015/10/30 15:23 配信

映画

3つの顔を持つ伊武努を演じる田中圭

「お人好しで頼りないシングルファーザー」「切れ者の司法書士」「元・極道」三つの顔を持つ伊武が、理不尽な目にあう庶民を助けるべく奮闘する痛快・裏リーガルドラマの映画版「劇場版 びったれ!!!」が11月28日(土)より角川シネマ新宿ほか全国で公開される(広島は11月7日(土)より先行上映)。

かつては暴力団組織の狂犬と恐れられた男・伊武努(田中圭)は、極道から足を洗い、司法書士となり亡き姉の娘・かりん(岩崎未来)を男手一つで育てている。劇場版は、ドラマ最終話で平和な生活に戻ったかのように思えたが、大事な補助者・杉山(森カンナ)の実家は不正な取引で立ち退きを迫られ、娘のかりんまで人質に捕られてしまうというストーリー。今回、主演の伊武努を演じる田中圭にインタビューを行った。

――ドラマと映画での違いや見どころはありますか?

ドラマだと広島に行ってなかったんですけど、映画はオール広島ロケなので、じっくり見ると結構おもしろい違いはありますね。もみじ司法書士事務所は内装からガラリと全部変わっているし、伊武とかりんの家も違うし(笑)。そういうのもドラマを見て好きな人たちが見ると、おもしろいところなのかなって思います。

――伊武努は3つの顔を持つという役ですが、演じる上で大変なキャラクターはありましたか?

わかりやすく困ったのはヤクザのときのヤクザな感じの出し方。自分ヤクザじゃないですからね(笑)

――ヤクザの役作りはどのようにされたんですか

ちょっと声のトーンを落とすとかですね。自分的には変えられることには限界があるので、衣装やメイクさんによって髪形が変わったり服が変わったり、相手の俳優さんと接することで役が出来上がっていくんだと思います。

――撮影中で大変だったことはありますか?

スケジュールがキツキツで全体的に大変でした。天気も雪が降っちゃったり大雨だったりでシーンが繋がらなくてどうしようとか。でも大変というよりは楽しかったですけどね。

――撮影の休憩中はどう過ごしていましたか?

かりん役の未来がいるときはたいてい未来と遊んでいましたね。山本(耕史)さんや竹中(直人)さんとは元々仲がいいのでよく話していました。ドラマからのメンバーもみんな仲いいので常に誰かとしゃべっていましたね。

――田中さんは一人の時間が苦手とか?

めっちゃ苦手です(笑) 一人の時間は一秒もいらない(笑)オフの日も一人でいることはほとんどないですね。

――ではオフはどう過ごされていますか?

友達と飲みに行ったり、ジムに行ったり。一人のときは寝るときくらいです(笑)。台本読まなきゃいけない時も、家でひとりで読んでると息苦しくなっちゃうので、喫茶店とか誰かがいる環境で読んだほうが集中できるんですよ。家に人が来るのは嬉しいですね。友達はよく来ますよ。夜中の3時くらいに突然来たり(笑)。

――かりんちゃんとのシーンはすごくいいお父さんの感じが出ていますが、ご自身の娘さんとの接し方などを意識していますか?

見た人に、すごい自然だよって言われたこともあるので、特に意識はしていないんですけど自分の素の感じもちょっと出ているのかもしれないですね。

――映画で印象に残ってるシーンは?

ラストにかけてのシーンで、伊武がかりんと向き合って自分の過去とも向き合って、かりんとの絆がより強固になるシーンからの、最後の杉山と伊武とかりんのあったかーい感じがいいですね。終わりよければすべてよしじゃないですけど、ほっこりするラストシーンでよかったなぁと思いました。

――最後に、読者へメッセージをお願いします

映画はドラマの後の話しなので、そこからさらに関係性が進化していて、伊武自身が今までは依頼者のために色々向き合っていたのが、今度は自分と向き合わざるを得ない中で葛藤して答えを出していくストーリーになっています。そこには支えてくれる人たちや、かりんという存在がいて、最終的にどう決着をするのか、人間関係が見どころだと思います。もう超スペクタクルアクションホットロードムービーになっているので(笑)たくさんの人に見ていただきたいです!

関連人物