コロコロチキチキペッパーズの気になるネタ作りとは?

2015/11/06 20:25 配信

芸能一般

ネタ作りについて明かしたコロコロチキチキペッパーズ

「キングオブコント2015」で優勝したコロコロチキチキペッパーズ。結成4年目という史上最速での優勝を果たした2人は、一体どんな人物なのだろう?

これまでボケ担当・ナダルのキャラクターや一発ギャグの「やっべぇぞ」などで、徐々に知名度を上げていた同コンビは、同大会決勝の1本目で、ナダルが妖精に扮(ふん)するネタでそのキャラクターを存分に発揮。一方、2本目の卓球をテーマにしたネタでは、ツッコミ担当・西野創人をフィーチャーしたネタを披露し、ナダルのキャラクターだけではないことを証明してみせた。

決して勢いだけではない、そのお笑いのセンスとチャンスをものにする実力に、今後のエンタメ界をにぎわせてくれる期待感が高まる。

そんな、一夜にして駆け出しの若手芸人から人気芸人への階段を駆け上った2人にインタビューを行い、同大会中の心境や、大会後の周囲の変化、今後の野望について語ってもらった。

――今振り返ってみて、「キングオブコント2015」はいかがでしたか?

西野:結果には本当にびっくりしました。

ナダル:1本目を終えた時点で1位やったんで、「このままイケるかな」という思いもあったのですが、ロッチさんに抜かれて「雲行きが怪しいかな」という思いでしたから。

――でも、2本目のネタは1本目より自信のあるものを用意していたのでは?

ナダル:いや、実はただただやりたかっただけなんです…(笑)。

西野:めちゃめちゃハマるかそうじゃないかという、いわばギャンブルのネタやったんで、先輩や作家さんといった周りからも反対されていて…。でも、リスクを背負ってでも本当にやりたかったネタやったんで、2人でよく話し合ってやることに決めたんです。もちろん優勝したいという気持ちもありましたけど、「あのネタを見せられるだけでもいい」という気持ちの方が大きかったですね。

――2本目の西野さん(のキャラクター)には腹が立ちました!(笑)

ナダル:久々にやると、僕もつい笑ろうてまうんすよね(笑)。

西野:今は、中高生もまねてやってくれたり、アーティストの方もやってくださっているみたいで、本当にうれしいです。

――ネタ作りはどうしているのですか?

ナダル:一応2人で作っているんですけど、軸は西野が考えてます。

西野:白紙の状態から「こんなんどう?」といった感じで土台を僕が提示してから2人で膨らませていく、というやり方ですね。

――1本目と2本目では、全く違うテイストでしたが、その発想の起源は?

西野:妖精のやつは、“ナダルさんがかわいそうに映る”ということをテーマに考えて、妖精の出した条件を子供がすぐに裏切るというのを思い付いたんです。卓球に関しては、歌(SURFACE「さぁ」)が先でした。YouTubeでアニソン特集を見ている時にあの曲に出合って、「ずっと、さぁ、さぁ言ってるなぁ。なんかおもろいな」と思っていたら、卓球の掛け声と結びついた、という感じでした。

ナダル:最初は西野が、さぁ、さぁ言ってるだけのネタやったんですけど、ある時、西野が急に伸びだして…。

西野:練習中に(体を伸ばすくだりを)ふざけてやったら、「めっちゃおもろいやん!」ってなって。結局、そこが一番ウケるところになったんでよかったです。

――年末年始に向けてネタ番組の出演も増えていくと思いますが、決勝以外のネタを期待されることもあると思いますが?

ナダル:ネタのストックはある程度あるんですけど、やっぱりあれが強い2本だったんで、それを超えるようなものを作りたいとは思っています。

西野:テレビでしっかりウケるとなると10本くらいですかね。もちろん、その中で力の差はめっちゃありますけど。もともとコントばかりやってたんで、コントの方が数が多いです。漫才とコントでは作り方も違うので、漫才のネタを量産できる方々は本当にすごいなと思いますね。僕らべしゃりが流ちょうな方でもないですし、その影響もあるんかな…(苦笑)

(続きは「コロコロチキチキペッパーズが感じていたブレーク兆し」)