遠藤憲一、ギラつき封印の刑事役に!

2015/11/18 11:40 配信

ドラマ

「逃げる女」取材会に登場した出演者たち

'16年1月9日(土)からスタートするドラマ「逃げる女」(NHK総合)の取材会が行われ、主演の水野美紀、共演の仲里依紗賀来賢人遠藤憲一が出席した。

「逃げる女」は、鎌田敏夫がオリジナルで脚本を手掛けたサスペンス。冤罪(えんざい)が晴れ、8年間の刑務所生活から解放された主人公・西脇梨江子(水野美紀)が、裏切り者の親友・あずみ(田畑智子)を探す旅に出る。そんな西脇を佐久間(遠藤憲一)と安藤(賀来賢人)の二人の刑事が追う一方、美緒(仲里依紗)という若い女と出会い、新たな殺人事件が発生していく。

撮影から1カ月が経過したことに対して主人公を演じる水野は「鎌田さんの一筋縄ではいかない脚本と日々格闘しながらワンシーンを丁寧に積み上げてここまできました」とコメント。

続いて遠藤は「刑事役はいつもギラついたように演じるが、今作は西脇が出所してから『何か自分にできることはないか』ともがき苦しむ役。監督にもギラつきはむしろ敵で、そうではないところを要求されている。この年であまり演技の指示はされないが、今回は言われたままに演じています。自分の新しい領域を引き出してもらおうと」と振り返った。

遠藤が演じる佐久間の後輩刑事・安藤を演じる賀来は「佐久間と安藤の掛け合いにはシリアスなドラマの中にもホッと息がつけるようなシーンがあるので、作品のスパイスになればと思っています」と語った。

さらに、美緒役を演じる仲は役中のせりふについて「『何も怖いものなんてない、自分は空っぽだから』という美緒の強がりなせりふを言うのが快感です。私には怖いものがたくさんあるので(笑)」と吐露した。

長崎で行われたロケのエピソードを問われた水野は「出所してすぐにちゃんぽんを食べるシーンでは、路地から店に入って、注文して、食べ終わって、向かいに座る美緒を置いて店を出るまでをワンカットで撮りました。別カメラでも撮ったので、結果的にちゃんぽんを2杯食べたんですが、カットがかかった時はすごい達成感を感じました」と思い出深いシーンを明かした。

さらに「逃げる女」と「追う男」という形で共演することに対し、水野と仲は「美緒を演じる仲さんは、台本を読んだ時に抱いたイメージ以上の美緒でした」「水野さんの演技を見て、冤罪で捕まった人はこんな目つきになるんだと圧倒された」と両者の役作りを称賛した。

一方の遠藤と賀来も「語り部のシーンなど、賀来くんはサラッとやるので刺激を受けている」「遠藤さんは、せりふが大変なシーンも裏で合わせてくれたりと兄貴的な存在です」と初共演の心境を互いに明かした。

現代の中で人々がどう生きていくかを描いてきたNHKの土曜ドラマ。犯罪や心の罪に対して問い掛ける「逃げる女」は、'16年1月9日(土)よりスタート。