天海祐希主演ドラマ「偽装の夫婦」(毎週水曜夜10:00-11:00日本テレビ系)で、ヒロ(天海)のいとこ・八重子を演じる坂井真紀にインタビューを敢行! 個性的なキャラクター・八重子を演じる難しさから、坂井にとっての演じること、ここでしか聞けない本音に迫る。
――この作品への参加が決まったとき、どんなお気持ちでしたか?
遊川(和彦)さんの作品はいつもとても話題になっていて、視聴者を魅了する作品ですよね。今回も企画の段階から「こんなことをやるんだ」とドキドキする内容で、「これに参加できるなんて!」と、とてもワクワクしました。
――実際に台本を読んでいかがでしたか?
真っ先に思ったのは、毒々しいなと思いました(笑)。でもそれ以上に、この内容に挑戦できることが楽しみでした。私の役にしても、一歩間違えるとデリカシーのないせりふをどういうふうに、役とともに生かしていくかを考えることは、役者にとって幸せな時間ですので。それに、毒々しいというのは、言い変えればものすごいインパクトがあるということですし、力強いということでもあります。だからその毒々しいパワーがダーンと画面に出るような作品になればいいなと思いました。
――これまで演じてきていかがですか?
遊川さんの脚本って、いろいろな解釈ができて、難しいんです。でも遊川さんと台本について話をすると、「僕の台本は全然深くないんですよ」とおっしゃるのです。だから、正直迷いながら演じてるところもありますが(笑)、迷ったり、揺れたり、ブレたりって人間らしいなと思うんで、そこも楽しんでいます。
――八重子を演じていて、共感できる点はありますか?
いつも明るく元気にしてるところが共感できますね。八重子なりに日々考えていることや苦しみがあるんですけど、若干、面倒臭い部類の人間ですからね。でもいとおしい人だと思っています。
――この役に限らず役を自分のものにしていくことは難しいですか?
いろいろなことを想像しながら(役を)作っていくんですけど、それはとても楽しい作業であり、難しくもあり、どんな役でも迷い、悩み、満足なんてできないですし、でもその難しさが楽しさでもあります。監督が笑顔で「OK」って言ってくださったときにやっと満足というか、幸せを感じる瞬間です。
――監督やプロデューサーからはどんなアドバイスをされますか?
深川(栄洋)監督は本当に細やかな演出をする方で、日々いろいろなアドバイスをしてくださっています。全てのことに天井がないんです。つまり、宇宙まで行けるのではないかと思うくらいにポジティブに進むのです。「今のもとてもいいんですけど、こういうのも見てみたいです」という言い方をよくされるのですが、決して一つの結果を決めつけず、でも、ブレずにゴールへと突き進むのです。深川監督の演出が楽しくて、深川監督に会いたくて現場に向かう私がいます(笑)。
大平(太)プロデューサーも作品に対する思いがすごく熱い方なので、自分が思ったこと、感じたことをきちんと伝えてくださって、そして、いろいろなことを話し合える現場を与えてくれます。役者として、そういうプロデューサーの下で演じられることは幸せです。
――この役に限らず、事前に準備したり、役作りのために何かすることはありますか?
特別な職業であれば、その職業に関する本を読んだり、学ぶべきことは学ぶようにしています。どんな役でも人を演じるってことは一筋縄ではいかないですからね。とにかく、台本をしつこくしつこく読みます。
――この作品には八重子も含めて個性的なキャラクターが多いですが、実際に自分の周りにいたらどう思いますか?
大変ですよね、振り回されそう(笑)。でも、みんなそれぞれどこか欠けてるんだけど、でもどこか憎めなくて、いとおしいと思えるキャラクターですよね。
――同時進行でいくつかの役を演じる場合、役が抜けなかったり混乱することはありませんか?
混乱することはないんですけど、でもそんなに器用じゃないので大変ですね。できれば、同時進行でいくつかの役をやることは避けたいです。
――プライベートでも役を引きずってしまうことはありますか?
引きずってしまって生活に支障を来すことはないんですけど、でも、心の片隅にはいつも役があって、今でしたら、「あ、さっき八重子だったらこんなことしてたな、きっと」なんて思ったりはします。
――撮影現場はどんな雰囲気ですか?
すごく楽しいです。天海さんが、みんなを楽しく、頼もしく、引っ張っていってくださる方なので、大変なシーンの撮影でも笑いが絶えません。食事のシーンの料理は本当においしくて、ちゃんと、それなりの良い品が置いてあります。(八重子が持って帰っている)お肉も本当にいいもので、ほとんど見えないお肉にここまでこだわる姿勢に感動しました。
――終盤に向けての見どころをお聞かせください。
まだ私もどうなるか聞いてないのですが、遊川さんですからね。驚きの展開なのかな。郷田家に秘密の爆弾があるかもしれないので、それは覚悟しておいてください!
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