要潤がまばたきせずに多部未華子の顔をガン見?

2015/12/02 13:00 配信

映画

主演映画「あやしい彼女」で、要潤ら共演者や監督が絶賛する歌声を披露する多部未華子(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014 CJ E&M CORPORATION

来年4月1日(金)のエイプリルフールに公開される多部未華子主演映画「あやしい彼女」が、クランクインから3週間経過。

撮影の後半に突入した現場で、多部が抜群の歌唱力と演技力を披露し、多部をはじめ、要潤北村匠海(DISH//)、そして監督の水田伸生が取材に応じた。

本作は、毒舌・皮肉屋・頑固と三拍子のそろった73歳のおばあちゃん・カツ(倍賞美津子)が、ある日突然20歳の姿・節子(多部)に若返ってしまったことから巻き起こる笑いと感動の物語。

キュートな容姿とは裏腹に、誰彼構わず罵声を浴びせ、時には説教をする、怖いもの知らずのヒロインに、周囲の人々は巻き込まれつつも彼女の“あやしい”魅力のとりこになっていく。

この日、都内のスタジオで行われた撮影は、節子率いるバンド“怪しい彼女”が歌番組に生出演するシーン。実際の歌番組とそっくりなセットと複数のカメラの前で、多部はザ・フォーク・クルセダーズの大ヒット曲「悲しくてやりきれない」を熱唱した。

どこか悲しげで切ない表情を浮かべながら歌い上げ、自然に涙する多部の姿に、現場スタッフからは感嘆の声が。

「撮影前は週2回ボイストレーニングをした」というほどの力の入れようで、多部が歌う楽曲は全部で4曲。音楽プロデュースを担当したのは、Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストを手掛ける小林武史だ。

「仮歌入れの時は小林さん直々にやっていただきました。小林さんのOKが出るまで未華子ちゃんは歌い続けた(笑)」と水田監督が撮影秘話を明かすと、多部は「だいぶかみ砕いてアドバイスをくださったのですが、よく分からなくて…」と、慣れない仕事の苦悩を振り返った。

しかし、苦労したかいもあって、多部の歌声は水田監督だけでなく要も大絶賛。「失礼ですが『本当に多部ちゃん歌ってるの?』と聞くぐらい普段と全然違っていて、多才だなと思いました。誰が聴いてもすごく上手だなと思いますね」と褒めたたえた。

さらに、水田監督は「要さんが(多部さんの歌声を)初めて聴くシーンは1分ぐらい長回しで撮ったのですが、1回もまばたきをしなかったんです。『潤さんすごいな』って思っていたら、『ただ、見とれていた』ようです(笑)」と暴露すると、要は「(多部さんの)歌ってる姿がすごく魅力的で。かわいいなと思って見ていたらまばたきしていなかったですね」と、演技も忘れ、ただただ多部に魅了された様子。

そして、音楽が重要なスパイスとなる本作で、カツの孫のバンド“怪しい彼女”のギタリストを演じた北村は、確かなギターの腕前を披露。全6曲全て練習を重ね、ライブハウスのシーンでは実際に生演奏も披露した。水田監督は「匠海くんのギターの腕は本物です。一切ごまかして撮る必要がないのがリアルでありがたい」と、感激していた。

今回、外見は20歳だが中身が73歳という難役を演じた多部は、「(役作りは)とても難しかったです。倍賞さんとお話をさせていただきアドバイスを取り入れたりしました。カツさんの人生経験、見てきた景色などを大事に想像して演じています」と、役作りについて語れば、要は「(多部さんは)普段はかわいらしい、女の子らしい方。

実際に中身が入れ替わった、ドスの効いた芯の強い女性を演じているギャップが不思議でしたが、すごく魅力的に演じています」と歌唱力に続き、その演技力にも太鼓判を押した。

北村は大先輩である多部との共演に対し「パワフルに演じられていて、すごく刺激になります。一緒にお芝居させていただいて学ぶことも多いですし、(演じる)翼として節子さんの魅力に引かれます」と語った。

水田監督は「未華子ちゃんは笑いの間が完璧。何度テストを繰り返しても狂わないのは、天才」と褒めちぎるが、多部は「普段『多部ちゃん』と言われることが多いので、水田監督やスタッフから『未華子ちゃん』と呼ばれると、いまだに慣れなくてドキドキしています」と照れ笑いを浮かべた。