タモリが12月18日(金)放送のラジオ番組「タモリのオールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送)で1年半ぶりにパーソナリティを務める。
'76年から7年間にわたりパーソナリティを務めたタモリは、'14年6月に「タモリのオールナイトニッポンGOLD」の特番を放送し、大きな反響を呼んだ。
今回はタモリが昭和の名曲とともに'15年の出来事を振り返るスペシャルプログラム。アシスタントに9月まで放送されていた「ヨルタモリ」(フジテレビ系)で共演していた能町みね子を迎え、収録が行われた。
テーマの「昭和の名曲とともに、2015年を振り返る」を聞いたタモリは「ことしを振り返るのに昭和の名曲? ちょっと意味が分からないですけど(笑)」と言いながらも、'75年発売の中島みゆき「時代」が流れると、昭和時代のラジオについてに振り返る。
また、ニッポン放送が12月7日に「ワイドFM」を開局したことについて触れ、「FMは音質が良くて音楽放送にいいんだよね」と、周波数などのマメ知識を披露。さらにFM放送開始にスタッフが浮足立っているということ聞くと「そんなにうれしいんですかね。劣等感があったのかな? 怖がることはない! でも、調子に乗るな!(笑)」と叱咤激励した。
能町が「産後70年ということですが…」と、タモリが8月22日に70歳の誕生日を迎えた話を振ると、生まれたのが終戦1週間後だったことが判明。タモリは「よく産んだなというよりは、敗色濃い昭和19年の秋に、よく親父とおふくろはムラムラしてたんだなと」と笑い、能町は「人間、食べることとそういうことはどうしたって収まらないんでしょうね(笑)」と続いた。
また、タモリは「当時“赤ん坊大会”で優勝したんですよ。標準の体重だったとか何を判断したのか分からないんだけど、姉も2位になっていて(笑)」というエピソードを披露。能町も「見る目ありますね、その人。まさかこんなことになるとは思ってないですもんね」と驚いた。
番組では春夏秋冬に分け、各月にあったニュースを振り返りながら'15年をおさらい。1月に行われたサントリーコーヒー「BOSS」の新CM発表会で人型ロボット「Pepper」に「コンドルの着地」を伝授したことに、タモリは「あいつは(意外と)うまかった」と懐かしく語る。
ほか、ことし3月に運航終了した寝台特急「トワイライトエクスプレス」でのトークでは、タモリがトワイライトエクスプレスのヘッドマークを持っていることを告白する。
その後も、中島みゆきのニセモノのメッセージについて取り上げると話が脱線するなど、1年を振り返れないまま、収録は終盤を向かえてしまうというまさかのハプニングも。収録冒頭では「勢い付けないと何を言っていいか分からない状態です」と告白していたタモリだが、能町とのトークで約2時間の収録を楽しんでいる様子だった。
収録後のインタビューでタモリは「12月まで振り返れなかったね。ラジオって感じがしなかったです。みねちゃん(能町)と、ただしゃべってるという感じで、楽しませていただきました。面白かったです」と満足げ。
芸能ニュースで一番印象的だったニュースについて聞くと、「やっぱり、又吉(直樹)はよくやりましたよね。今、みんなようやく『すごい』と当たり前のようなことを思ってるんですけど、芥川賞ですからね。太宰治も欲しかった賞でしょ? 又吉は太宰治の大ファンですからね。大ファンの方が獲っちゃったと。太宰治の立場どうなっちゃうの?ってことですよね」と笑いながら称賛。
「実際に作品も読みましたけど、面白かったです。面白いんですけど、あらためて思うのは芥川賞と直木賞と一体どう違うのかと(笑)。それを考えましたね。でも、いっぱい本を読むから文章がうまくなるっていうのは違うんですよね。いっぱい映画見たからいい映画作れるということでもないですし。それとは全く違う能力が又吉にあったってことですね。なので、このニュースはすごく驚きました。受賞後は会ってないんですけど、おめでたいニュースですね」と祝福していた。
「タモリのオールナイトニッポンGOLD Song&BOSS スペシャル」は12月18日(金)夜10時から0時まで、ニッポン放送で放送される。
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