“連ドラ前夜”「スペシャリスト」第4弾で究極の頭脳戦

2015/12/12 07:00 配信

芸能一般

土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト4」は“クライムファンディング”がテーマ(C)テレビ朝日

'16年1月に木曜夜9時枠でスタートすることも決定しているSMAP・草なぎ剛主演ドラマ「スペシャリスト」(テレビ朝日系)。それにつながる重要なスペシャルドラマ第4弾が、12月12日(土)に放送される。

ストーリーは、京都市内で起きた爆弾騒ぎを見事に収束させた様子がネットで拡散された上、新聞に京都府警本部長・高倉(大杉漣)のインタビューが掲載され、宅間(草なぎ)の“能力”が話題になる。

京都府内の各所轄署から未解決事件捜査の依頼が殺到する。一方で高倉は、宅間を復職させるために急造した「特別捜査係」を解体することを示唆。姉小路(南果歩)に警察学校教官のポストを打診するなど、謎めいた行動に出始める。

そんな中、京都・嵐山の非公認キャラ・ニシンバァ~が誘拐され、特別捜査係に捜査の依頼が入る。当初は「着ぐるみが盗まれただけの盗難事件」と高をくくっていた姉小路たちだったが、宅間が語った話から、誘拐の可能性を視野に入れて捜査を開始する。

その直後、姉小路の自宅にニシンバァ~の着ぐるみの指が送られてくる。送り主は“ハウプトマン”というクラウドファンディングのサイトだった。

クラウドファンディングとは、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた言葉で、インターネット上で資金提供を呼び掛け、賛同した人に財源の提供や協力を募るというもの。

今回の場合、賛同者には“フラッシュモブ”が行われる時間と場所が通知されるという趣旨のものだったが、そこに姉小路の義母・小枝(江波杏子)が誤って12万円もの大金を出資してしまっていた。

ハウプトマンのサイトを見た宅間は、それがイベント出資募集ではなく犯罪への出資の募集だと指摘。他にも“Dillinger(デリンジャー)”や“Ponzi(ポンジ)”“Young(ヤング)”といった実在する海外の凶悪犯罪者の名を冠した同様のサイトが存在することから、資金が目標額に達した際は、その犯罪者にならった犯罪が起こるのではないかと推測する。

そしてこれはクラウドファンディングではなく、「クライム(犯罪)ファンディング」であると、宅間は命名した。

実際にアメリカには、ブルーノ・リチャード・ハウプトマンという誘拐犯がおり、今回のニシンバァ~誘拐事件とファンディングサイトの出資募集が関連していたことを知った姉小路らは、誘拐事件の再捜査を開始。ほどなくして嵐山市長宛てに身代金要求の電話があり、ニシンバァ~の誘拐が現実だったことが分かる。

だが、身代金の額が496万円と中途半端なことに疑問を感じた宅間は、身代金に細工をするのだが、その受け渡し現場で衝撃的な光景を目撃する。

さらに、閉鎖要請したはずのクラウドファンディングサイトが復活していることも分かり、特別捜査係の中で「この先も出資者を募った犯罪が続いていくのではないか」という懸念が広がる。

チームの解散、そして“大切な人の死”という、シリーズ史上最悪の殺人計画に宅間が挑む。宅間の頭脳と犯罪者たちの頭脳、果たして真実が「分かっちゃう」のはどちらなのか。