テレビ東京系で12月30日(水)に放送される特別番組「日本人として知っておくべき 戦後の51人」(夜8:54-0:05)に、スペシャルゲストとして志村けんが登場することが分かった。
本番組は戦後70年となったことしの締めくくりとして、戦後の激動の時代に大きな影響を与えた“戦後、日本人が知っておくべき51人”を独自アンケートで選出し、MCのビートたけしと林修が総ざらい。
「日本を世界に認めさせた10人」「子ども達に夢を与えた6人」「記録よりも記憶に残った6人」などのテーマに分け、美空ひばり、黒澤明、山口百恵、田中角栄、手塚治虫から浅田真央、錦織圭までの活躍を秘蔵映像や秘話、独自取材でつづる。
その中で「日本を笑顔にした8人」に選ばれたザ・ドリフターズの志村けんがスペシャルゲストとしてスタジオに登場。
ザ・ドリフターズは、バラエティー番組の歴代最高視聴率50.5%という記録を持つ「8時だョ!全員集合」('69~'85年TBS系)で社会現象を巻き起こしたコントグループ。志村はその伝説の番組で生み出した笑いの裏側を語った。
「―全員集合」は観客を入れた会場での生放送で一発勝負の番組のため、セットや演出には相当こだわりが。セットに使う素材も当時よく使われていたものではなく、お金をかけて新しい素材を使っていたという。水かぶりコントでは、何度も失敗を繰り返しながら水が一気にきれいに落ちてくる方法を編み出すなど、細部にわたったこだわりが披露された。
また、うわさでささやかれるメンバー間のギャラ格差については「長さん(リーダー・いかりや長介)が最初にごそっと持っていって、残ったものを4人で等分していた」と暴露。さらに「長さんは自分以外のメンバーが集まっていると、ギャラの文句を言っているのではないかと、勘ぐっていた」とスタジオを笑わせた。
同時間帯に放送が始まった「オレたちひょうきん族」('81~'89年フジテレビ系)について志村は「『―全員集合』を生放送でやっていたので、一度も見たことがなかった。ビデオも無い時代だったので時間をずらしてくれれば見られたのに」と残念がる一幕も。
一方、その「―ひょうきん族」に出演していたビートたけしは、「『―ひょうきん族』ではドリフに対抗して、全く正反対のことをやろうと言っていた。自分もドリフみたいな団体芸をやりたくて、たけし軍団を作った」と秘話を語った。
スタジオにはドリフコントで定番の小道具が登場し、志村がたけしとともに使い方やコツを伝授。ずばり“ドリフ世代”でいつも『―全員集合』を見ていたという林は、志村にたたかれうれしそうな表情を浮かべた。
ほか、番組には世代別ゲストとして本田望結(10代)、佐野ひなこ(20代)、羽田圭介(30代)、中山秀征(40代)、清水ミチコ(50代)、大和田伸也(60代)と各界の解説者として政治評論家・伊藤惇夫、経済評論家・門倉貴史、スポーツライター・玉木正之、演出家・テリー伊藤が出演する。
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