モー娘。りほりほ、メンバーへの思いを明かす!

2015/12/17 08:05 配信

芸能一般

モーニング娘。'15のニューシングル「冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only」のMV撮影の模様を紹介

モーニング娘。'15のニューシングル「冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only」に収録される「冷たい風と片思い」のMVが、12月16日にハロー!プロジェクト動画サイト「ハロ!ステ」で配信。12月31日(木)に卒業する鞘師里保にとってラストとなるシングルの、MV撮影の模様を紹介する。

「冷たい風と片思い」のMV撮影は11月某日に千葉県内のスタジオで実施。撮影は早朝から行われ、ソロリップシンクからスタートした。

今回は最近のモーニング娘。の定番となりつつある、リズムを強調した楽曲ではないためメンバーも苦戦。尾形春水は「いつものようにハキハキと口を動かさずに、口の動きをゆっくりにして目だけで表現できるように、目線の動かし方などを教えていただきました。すごく難しかったです」と明かした。

ソロリップシンク撮影の後は、セットチェンジをして2人1組でのグループイメージ撮影に。窓やガラス戸、ソファー、鏡などセットは全て白が基調で、メンバーの純白の衣装とあいまって独特の世界観を醸し出す。

ここでも表情だけでの演技が求められたが、石田亜佑美は「ミュージカル『TRIANGLE-トライアングル-』で演じたサクラ姫という役柄とかぶるところがあったので、その経験を生かせたと思います。カメラマンさんにもほめられたので、うれしかったです(笑)」と笑顔を見せた。

お昼過ぎにはダンスショット撮影となり、メンバー全員と振付を担当したYOSHIKO先生がスタジオに集合。まず先生のカウントに合わせて振り付けの確認が行なわれ、アカペラで歌うメンバーの声がスタジオに響きわたる。

先生による立ち位置の修正があった後も、石田を中心に振り付けやフォーメーションの細部をさらに詰めていくメンバーたち。分からないところは石田が代表して先生に聞きに行き、メンバーに還元していた。

ちょうどセッティングの直しの時間に入ったこともあり、その後もメンバー同士で教え合ったり、先生に直接質問をしにいくメンバーがいたり、あちこちで自主練が始まる。全員でのダンスショット撮影に向けて、絶対に間違えられないという緊張感が漂う。

撮影用のレールも敷かれ、セッティングが完了。後方と上手側から差し込む光がスモークの中でくっきりと浮かび上がり、神秘的な空間ができあがった。全体のダンスショット撮影の前に、鞘師のソロダンスを中心とした撮影が行なわれる。曲調のとおり、全体としてはしなやかな振り付けが多いが、それとは対照的に力強い鞘師のソロダンスの部分。

鞘師のソロダンスについて、YOSHIKO先生は「悲しげなメロディの曲なので、全体的にはやわらかくしっとりと、歌詞のイメージに近い振り付けにしています。ただ、歌詞の内容がストレートではなく、さまざまな捉え方ができると思うので、真実はどうなのか? その部分をダンスで補足することも考えました。鞘師のダンスは裏の(真実に近い)感情を表現しているので、激しめのダンスになりました」と話した。

全体でのダンスショット撮影の時間に。基本的に最初から最後まで撮りっ放しで1カ所の失敗も許されないため、スタジオはこの日1番の緊張感に包まれた。イントロが流れ、1番、2番とほとんどノーミスで終盤まできたが、アウトロの最後で佐藤優樹が痛恨のミス。

佐藤は「すいませーん」と慌てて先生に確認に行き、しっかり頭に入ったところで撮影は再会。だが、佐藤は再び最後の最後でミスをしてしまう。2度目ということもあり緊張が一瞬解け、どこからともなく笑いが。「まさきちゃーん!」(生田衣梨奈)、「次やったらみんな笑ってないからね!」(鈴木香音)と9期メンバーからツッコミが入るが、鈴木の顔はすでに笑っていなかった。その後、佐藤も頑張り3度目の正直で無事監督からOKが出て、ここで撮影は終了した。

だが、別バージョンのソロダンス撮影が残る鞘師は、黒と白の衣装に着替える。カメラのアングルが変わる中、同じダンスを何度も踊り続ける鞘師。他のメンバーも帰らずに、モニターカメラの前に集まって鞘師のダンスを見詰めていた。

メンバーが帰った後も、鞘師はさらにグレーの衣装に着替え、差し込む月明かりの中で孤独に激しく踊る。あまりに熱のこもったダンスにイヤリングが吹っ飛ぶハプニングもあったが、これで撮影は全て終了。外はすでに真っ暗で、終日掛けての撮影となった。

鞘師は「残るメンバーに何を伝えたいか?」という問いに、「私はダンスが得意だけど、うまく踊るというよりは、歌詞のこの部分を表現するには角度をこうして踊ればいいとか、同じ振り付けでも曲によってダンスのアクセントを変えれば違って見えるとか、そういう細かいところを伝えたいんです。ダンス未経験で入ってきて、うまくなってきてるメンバーもいるけど、段階もあるし、自分も5年かけて学んだことなので…。今は分からなくても、後から理解できることもあると思うので」と語った。