佐野岳×高杉真宙「人それぞれでいいと思うんです」

2015/12/23 08:00 配信

芸能一般

「仮面ライダー鎧武」で共演した佐野岳、高杉真宙(写真左から)による対談を敢行!ヘア&メーク=菅野綾香(佐野)、堤紗也香(高杉)

現在予約受付中の「仮面ライダー鎧武/ガイム DX黒のリンゴロックシード 仮面ライダー邪武セット」('16年5月発売)に収録される葛葉紘汰、呉島光実の音声を新たに吹き込んだのは、2年前に同役を演じて以来、目覚ましい活躍を見せる佐野岳高杉真宙。2人の久々の対談を全3回にわたって紹介する。

中編では、「鎧武」共演者との交流エピソードやその後の仕事について語ってもらった。

――「仮面ライダー鎧武」の座組は例年に比べて元気でユニークだった印象があります。その後、他の現場との違いなど感じましたか?

佐野:はい、今思い返してもビックリするくらい楽しかったです。

高杉:他とは全然違いますね。ホームみたいな。

佐野:みんな家族みたいな感じだったんで(笑)。でも、アウェーが普通だと思うんですよ。

高杉:そうですね。

――佐野さんはどんな現場もホームにしていくという印象がありました。

佐野:あ、別にそんなことはないんです。人を見て、この人は大丈夫だと思ったら仲良くなるし、そういうの苦手そうだったら僕はそれも平気なので。だから(駆紋戒斗役の小林)豊がいなかったら「鎧武」もたぶん…。

高杉:そうですね、小林さんが本当に皆さんをまとめてくださいました。しかも面白くて(笑)。

佐野:あはは。基本「僕の方がかわいい!」ってスタンスでみんなに絡んでたもんね。何でヒロインにまでやいてるんだよっていう(笑)。

高杉:それにがっくん(佐野)はあのとき“紘汰さん”だったから…。

佐野:うん、自分でも気付かなかったけど、意外に左右されちゃうタイプだってのは終わってから気付きました。「鎧武」期間中はテンション高く「ウェ~イ!」って感じだったけど、いざ終わって時間がたって他の役をやってると考え方やしゃべり方も変わっていて、あぁ影響を受けていたんだなって。そういう気持ちの切り替えは不器用でしたね。

高杉:あと、よく皆さんがおっしゃる特撮特有の芝居の癖みたいなものにも他の現場に行って悩みませんでしたか?

佐野:あ、それ大変でした僕…! 直後の「地獄先生ぬ~べ~」('14年日本テレビ系)は、漫画原作でキャラクターがあったからまだ良かったんですけど、その後続いた舞台とかでやっぱり「あれ!? 自然が分からない!」みたいになっちゃって。

気を付けてはいたんですけど、やっぱり1年以上「それでいい」って言われてやってたことを抜いてくのは難しかったです。

――番組終了後、互いの仕事を意識することは?

佐野:あー、しますします! まひろっち(高杉)に限らず、今何の仕事してるんだろうとか。豊とはこの間実家に帰ったとき「今名古屋だったら一緒に飯食って帰ろう」って連絡して新幹線合わせて一緒に帰京したし、(呉島貴虎役の久保田)悠来くんとは実はよく飯に行ってそういう相談をしてて。

高杉:いいなー!

佐野:まひろっちはずっと忙しいのと、夜ご飯が多いんで(未成年のため)、なかなかタイミングが…。

高杉:そうなんです…でも、もうだいぶ…大丈夫です、夜。

佐野:あ、ほんとに!?

高杉:高校も卒業して、社会人になりましたし。

――あらためて、「仮面ライダー鎧武」出演を振り返ってみた心境は?

佐野:それはもう。すっごい良かったです。

高杉:ですね。

佐野:本当に「鎧武」だけじゃなくて、これまでの作品全てに対してすごい愛情があるし、その中でも「仮面ライダー鎧武」は僕にとって本当に大きな作品なので、そのことを消すつもりは一切ないし、けどそれにしがみついちゃいけないっていうのも自分の中で分かっているので。

この先あまり「鎧武」について言わなくなったとしても忘れたとかじゃなくて、絶対そこは揺るがないって信じてほしいなって思います。

皆さんの好きなだけ応援してくれればうれしいと思いますし、でもそれもほんと人それぞれでいいと思うので。

――佐野さんはよく「人それぞれ」っておっしゃいますね。

佐野:はい、自分が少し変だから…個性を否定するのもされるのもすごい苦手で(笑)。もちろん協調性は結構あると思うんですけど、人は人でいいんじゃないかなって、頭と心の中で考えている部分もあります。

――では、'15年末の今、互いに送るメッセージがあればどうぞ。

佐野:ある?

高杉:僕は…そうですね、僕「鎧武」時代からなんですけど、本当にがっくんみたいな人になりたいってずっと思ってて。

佐野:うっそー!?

高杉:そう思うんですよ、強く。何て言うんですかね、自分がどちらかと言うとそんなに…うーん、現場でみんなと仲良くっていうのも。できはするんですけど、でも3カ月とかじゃなかなか「鎧武」みたく皆さんと打ち解けることが…。

佐野:いや、そうだよ、俺もでもそうだもん!「鎧武」だけだよね、ほんとに。

高杉:いやいや…それでもやっぱり、いいな、がっくんみたくなりたいなって。

佐野:へぇ…あぁ…ありがたいです…!

――それを受け、“神様”としてはどうですか?

佐野:神様としては!(笑) ええ、そんな…どうしよう、ちゃんと返事をしてもいいですか?(高杉に向き合って)何か、本当作品の向き合い方とか人それぞれだと思うし、僕は「鎧武」はそうだったけど、また別の現場では違うことすると思うし。だからまひろっちはまひろっちで、そういうのも踏まえて、いつかは自分の道を…あの、僕にも言えることなんですけど、固めていければいいんじゃないのかなって僕は、思います(笑)。

実際俺はことしは悩むことも多かったから、「鎧武」のときに感じたまひろっちの一つ一つ真面目に考えて取り組む姿勢や、その後すごい勢いで活躍していることに刺激を受けて、負けられないなって思うし。

高杉:僕は逆にバラエティーが結構苦手なので、スポーツ系のバラエティーで楽しそうに生き生きと活躍するがっくんを見て本当にすごいなと思っていました。他の人の成功を心から喜ぶ姿とか、人柄の魅力が本当に出ますよね。そういうときは年上だけど、犬っぽいかわいさがあるなと思います(笑)。

――12月23日(水・祝)は、佐野さんの特性である身体能力を生かした番組がありますね!

佐野:はい、ありがとうございます! 夜6:30から「トコトン掘り下げ隊! 生き物にサンキュー!!」のスペシャルがあって、そのまま続けて夜7:56から「究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦2015」(共にTBS系)。

すっごく準備して臨んだので…し過ぎて前日緊張で眠れなかったんですけど(笑)、ぜひ活躍に注目してください!

佐野岳×高杉真宙「いつのまにか大人になっていく」へ続く。同記事は12月24日(木)朝8時掲載予定】