'15年からお笑い芸人として本格的に活動を始めたアミューズ所属のイケメンコンビ・伊村製作所の吉村卓也と伊藤直人にインタビューを敢行。役者から芸人に転身した理由、1月9日(土)~11日(月・祝)の単独ライブ「伊村製作所vol.4」について話を聞いた。
――お二人は'07年の「アミューズ30周年全国オーディション」をきっかけに芸能界に入られたのですが、役者を目指していたのですか?
伊藤:もともとは目立つことをしたいと思っていたんです。「SCHOOL OF LOCK!」というTOKYO FMさんの番組があって、そのラジオのコーナーでこのオーディションの特集をやっていて、番組のリスナーだったので応募したら、本当に受かっちゃって(笑)。実感があまりないまま、7年間くらい過ごしている感じです。
吉村:僕も同じで、目立ちたいなと思って応募しました。6万5368人の中から選ばれました!
――これまで俳優として活躍されていましたが、伊村製作所として活動を始めたきっかけは何ですか?
吉村:役者をやりながら台本を書きたいなと思ったんです。それで相方を探していて、同期でプライベートでも仲の良かった伊藤に声を掛けました。
伊藤:もともとお互いお笑いが好きだったこともあって、お笑いをやってみようって話になったんです。
――ネタはどちらが考えているのですか?
吉村:二人で考えることもありますが、コントは基本的に僕が考えています。漫才は僕が全然見てきてなかったので、伊藤に教えてもらって書いていますね。
――ネタはどういう時に思い付くのですか?
吉村:月一で「concept3」というライブをインポッシブルさんとかたつむりさんとやらせていただいていて、そこで毎回2~3本の新ネタを出すというのをやっているのですが、コンセプトがあってそこからネタを作るというやり方でずっとやってきました。でも、最近は、ぱっと思い付いたネタの方が面白いなと思っています。だから、今は面白い瞬間を探してそこから書くようにしていますね。
――インポッシブルさんとかたつむりさんは、結構ネタが個性的だと思いますが、そこから影響を受けたりしますか?
吉村:自分たちにはまだできないなと思いますね(笑)。世界観がすごいので…。でも、学ぶことも多いです。
伊藤:毎月、先輩とライブを一緒にやらせてもらえるのはありがたいですね。
――伊藤さんはコントより漫才の方が詳しいのですか?
伊藤:僕は昔から漫才が好きで、小学校6年生からずっと「M-1グランプリ」を見ていました。これまでコントより漫才の方を多く見てきたので、こういうコンビが面白いよとか、こういうのがやりたいっていうのを伝えて、書いてもらっていますね。
――伊村製作所とはどんなコンビですか?
吉村:僕たちはコントと漫才の両方をやるのですが、コントだったら僕がボケで伊藤がツッコミですが、漫才だと僕がツッコミで伊藤がボケですね。感覚的にこのスタイルがしっくりくる感じがするんです。
伊藤:二人とも突出してボケっぽい、ツッコミっぽいっていうのがないので、ネタを合わせてみて、しっくりこない場合は入れ替えたりしてフレキシブルにできるのは強みなのかなと思いますね。
――'15年はコントライブを開催されましたが、この1年を振り返ってどうでしたか?
吉村:お笑いにも挑戦できて、変化の1年でしたね。役者もお笑いも“演じる”という本質は変わらないのかなと思っていたのですが、実際にやってみたらお笑いは間とかテンポとか、その人の面白みだったり、大事なところが全然違うなと思って、思った以上にゼロからのスタートでした。今までの物を全部捨ててみたいな感覚でやりだしたので、変化の1年だなと思いました。
伊藤:難しいと思った1年だったかな。前途多難だし、お笑いって難解だし、すごく難しかったけど、でも楽しかったなぁと思えました。いろんな物も見えたし、得た物が大きかったので、最終的にまとめると楽しかったですね。
吉村:1年間、ずっとわくわくはできたよね。
伊藤:そう、単独ライブで初めてコントをずっと舞台上でやり続けるっていう緊張もできたし、他事務所さんのライブに出た時もすごく緊張したし、「concept3」を最初にやった時も緊張したし、でもわくわくしたし本当に楽しかった。
――単独ライブ「伊村製作所vol.4」の見どころを教えてください
吉村:バリエーションに富んだコントライブにしたいと思っています。ポップな感じの音ネタとか歌を歌ったり…、ブラックなネタやクズなネタなども考えています。クズ、ポップ、クズ、ポップ…みたいな感じで。
伊藤:でも、どちらかというと、クズ、クズ、ポップ、クズ、ポップなんじゃない(笑)?
吉村:今、ポップを考えているんだけど、ポップなネタが全く出てこないんです。結果、ポップって何だろうみたいな…(笑)。伊村製作所はこれまでライブの場転(場面転換)のときは曲でつないだり、生着替えをしたりしていたのですが、今回は初めて幕間の映像を作って流そうかなと思っていまして。お笑いに挑戦していくと決めて走り出してから初めての単独ライブなので、見に来てくれる人にはこれを見て伊村はお笑い頑張っているんだって思ってほしいですね。
伊藤:それは楽しみだよね。本当に面白いだけを追求した映像になれば…。
吉村:それで本当に面白さがなかったらどうするんだよー(笑)。
伊藤:面白さが見つかんなかったら、顔だけ見て帰ってもらえれば。顔面偏差値は二人とも70を超えているんで(笑)。
吉村:自意識過剰だな!
――最後に、ライブを見に来られる方にメッセージをお願いします!
吉村:年明けすぐということもあり、2016年の初笑いにしたいなと。笑わす気、満々です! 今回は伊村がこういうことをしたいっていうのが表現できるライブだと思うので、できれば受け入れてほしいし、応援してほしいです。
伊藤:皆さんが笑ってくれるように必死に頑張ります。とにかく楽しんでください!
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