フジテレビでは、'16年1月3日(日)に又吉直樹と加藤シゲアキがMCを務める「タイプライターズ~物書きの世界~」の第3弾を放送。
同番組は、小説家としての顔を持つ又吉と加藤の2人が、ゲストに人気作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく史上初の物書きたちのバラエティー。第3弾は、大ベストセラー「告白」の著者・湊かなえ氏をゲストに迎える。
又吉と加藤は、高校の非常勤講師をしていたという過去を持つ湊がどのように小説家としてデビューするに至ったか、さらにベストセラー「告白」の創作秘話などを次々と聞き出していく。
また、数々の作品が映像化されている湊は、「火花」が映像化される又吉、「ピンクとグレー」が'16年1月9日(土)から公開され、同日より「傘をもたない蟻たちは」がフジテレビ系にて連続ドラマとしてスタートする加藤と共感し合い、脚本と小説の違い、映像化されることに対しての戸惑いや感動などを語り合った。
その際に加藤は、「傘をもたない蟻たちは」に自ら出演することに触れ、「僕が原作者なので、何を言われようと僕が正解だ、という思いで自由に演じました(笑)。役者として現場にいる際に、このキャラクターはどういうイメージなのかなど確認事が僕に来たのは、不思議な気持ちでしたね」と心境を語る一幕も。
そんな中、湊は「書いたものを必ず声を出して読み返すようにしています。声を出して読んで息切れしたら、目で読んでも息切れするのではないかと思っていて、長いせりふを短くしたり、声を出して読んで詰まったところは、もう一度言い回しを考えてみたり。
そして、声に出して読んで自分がだんだん疲れてきた時は、目で読んでいる読者の方はもっと前のページで疲れてくるはずだと思っていて。なので自分が疲れた10ページ前くらいにドキドキワードを入れて、次の章も読んでみようと思ってもらえるようにしています。読者の方に本を閉じさせたくないんですね」と読者を引き込むテクニックを2人に伝える。
さらに、3人は次回作について、又吉は「何となくは考えています。おそらく東京が舞台になると思う」、加藤は「きょうお話を伺って、自分が枠にとらわれているのではないかと思って。もう少し型を崩して面白いものを作りたいと思います」、そして湊は「ここ何年かイヤミス(=読んで嫌な気分になるミステリー)と呼ばれるのが嫌で、違うものを書いてきたのですが、最近、自分の中で書きたいというものが見つかって、'16年は新たな、パワーアップしたイヤミスをお送りしたいと思っています。イヤミス女王復活を目指します(笑)」とそれぞれ思いを口にした。
次回作への期待もさることながら、作品執筆の裏側や嗜好(しこう)品へのこだわりまで、どの話も興味深く紹介される同番組。'16年さらなる活躍が予想される3人の作家のSPトークから目が離せない。
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