1月10日(日)、新年最初の「EXシアターTV Live」(CSテレ朝チャンネル1)は「キュウソネコカミ×忘れらんねえよ」の対バンライブの模様が放送される。
全国約30カ所に及んだキュウソネコカミ「試練のTAIMANツアー2015」。4カ所目となる東京公演は、盟友“忘れらんねえよ”との愛情、笑い、熱、リスペクトにあふれたライブとなった。
忘れらんねえよのステージは、暗転するフロアの後ろから柴田隆浩の「フロアの後ろから~、失礼しますー。忘れらんねえよの柴田です。ヤマサキセイヤ~!(キュウソネコカミ)、俺パクッてねぇしー! 今、たまたま思い付いたんだけど、お客さんの上を歩いてステージに行きたいと思います。集まれー!」という一言で幕を開ける。
ちなみに柴田の発言の真意は、ヤマサキが「柴田さんが俺の格好などをパクッてるのでは?」と言っていることを耳にしたことから。
対抗意識からか、柴田は客の“上”からステージに登壇すると、オリジナリティーあふれるやつを考えてみましたと、キュウソの人気曲「お願いシェンロン」にちなみ「お願い!」「シェンロン!」のコール&レスポンスから、1曲目「この街には君がいない」を披露。
「俺は今、めちゃくちゃテンションが高い! なぜなら大好きなキュウソネコカミとの2マン、そしてお前らー、おべっかじゃねーぞ、マジでノリがいい最高だー! もっとアゲていくんでよろしく」と柴田は煽り、「バンドやろうぜ」「北極星」と続き、客席は強いハンドクラップで全員の腕が大きく揺れた。
柴田は「“サンキューSEX”ありがとう! キュウソネコカミ呼んでくれてありがとー! キュウソネコカミとは付き合い長いんすよ。100人とかの小箱のライブハウスで対バンしていて。楽屋で『なかなか売れないっすね』『Mステ出るなんて夢のまた夢ですね』などと話をしていて、あれ?あれ?俺テレビで幻見たのかなぁ…出とるやんけー! おめでとう! そんな流れで(笑)。後半戦いきます」と客席の笑いを誘い、小気味いいコール&レスポンスから、再び人の波の上を最大限に活用したパフォーマンスを展開する。
「何回言ってもいいぐらい、あんたら最高! バンド始めるまでこんな最高の場所があるって知らなくて。ライブハウスやフェスとかイベントに出たらあんたらがいてくれるわけじゃない?今は曲を作ったりした時に、『ライブハウスに来てるやつらに聞いてほしい』ってマジで思うから。あなたたちは自分が思ってる以上に価値があるから。バンドマンはあなたたちのことをすっごく大切に思ってるから。本当に大切で、あんたらが笑顔になるように、ハッピーになるように、もっというと傷つかないように、バンドマンはいろいろ考えてしゃべって、パフォーマンスしているから。残り3曲、このバンドが思いを込めて、気持ちを込めて大事に育てた歌をあげるから、どうか受け取ってもらっていいですか!」と、柴田はMCで熱い思いを語り、「犬にしてくれ」「この高鳴りをなんと呼ぶ」を披露。
この真っすぐなMCをしっかり受けとめたファンがさらに熱くなり、ラストの曲「忘れらんねえよ」へ。
演奏中、柴田が「携帯をサイリウムみたいに振ってみようか!」と叫び、客席に大合唱とまぶしい光が揺れる。キュウソネコカミと観客への愛情に満ちあふれた圧巻のステージが終了した。「次はキュウソネコカミだー!」と、観客の上を泳いで消えていく柴田を、フロアにいる全員が最後の最後まで最高の笑顔で見続け、拍手を贈った。
そして続いて「俺の格好がオリジナルじゃーい!『MEGA SHAKE IT !』」というヤマサキの一声で、キュウソネコカミのライブが始まる。
体力消耗どころかさらにエネルギーを得たように客席の勢いは増し、一気に爆発する。一転して、ヤマサキは「いつか本当のお父さんになってこの曲を歌いたいです」としみじみ語り、「泣くな親父」「伝統芸能」とさまざまな曲をファンに届ける。
ヤマサキは「柴田このやろー、あいつ『Mステ』『Mステって言うてるが、あいつの曲テレビでめっちゃ流れてるやん。“マイナビバイトの歌”、めっちゃええやん。あいつらMステ出たらええよ。でも出るんやったら絶対『サンキューSEX』って言えよ。言わんかったら俺マジでファン辞めるわ(笑)」と、キュウソなりにエールを送る。
ヨコタシンノスケは「さっきも演奏後半で『サンキューSEX』を忘れて『ありがとう!ありがとう!』って(笑)」といじり、ヤマサキは「忘れらんねえよはその高い壁を乗り越えて、Mステに何度も出るようなバンドになっていくんでしょう。サンキューSEXという言葉を卑わいな言葉として受け取られない世の中を彼らは作ってくれると思います。だって彼らからみじんもエロさを感じないから(笑)。とてもかっこいいし、心にくる曲をたくさん持っている。これだけ向かってきてくれるその姿勢、俺は忘れらんねえよが大好きです」と、ライバルに敬意を表した。
続く「DQNなりたい、40代で死にたい。」では、ヨコタ、カワクボタクロウ、オカザワカズマがうれしそうにステージを跳ね回り、「ヤンキーこーわい」の声が六本木の地下に響きわたる。途中「マイスピリッツを見せたい」と言い、ファンに支えられ客席の中央に足だけで立ったヤマサキは「ライブに来てくれてありがとう。そして今、現実に支えてくれているあなたたちにもありがとう。
バンドが売れたら遠くにいくとかしょーもないこと言うやつおるけど、今俺は物理的に近くにいる。近いやろうがー! どこが遠いんじゃー!」と、ヤマサキらしくファンへ思いを叫んだ。
完全な“お祭り”状態で「KMDT25」「ハッピーポンコツ」と続け、ダンスフロア並みに踊り続けたまま本編は終了した。その後、ファンのアンコールにも応え、再び元気いっぱいにステージを繰り広げ、感動のライブは幕を下ろした。
盟友のキュウソネコカミと忘れらんねえよの全身全霊で行った2マンライブ。2組のファンにとっても忘れられない伝説のライブを見なければ、怒った縁側のネコにかみ付かれてしまうかも?
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