福岡の人気劇団・万能グローブ ガラパゴスダイナモスの東京公演が1月6日からスタート。ジモト福岡、3年ぶりの大阪公演を経て、ツアー最後は東京、しかも下北沢初進出となった。ヨーロッパ企画の永野宗典や劇団鹿殺しの菜月チョビ、ゴジゲンの松居大悟も注目している“ガラパ”の作・演出の川口大樹に劇団について、また、今作の魅力について語ってもらった。
「一つの劇団を10年。いやあ、われながらよくやったなと。長く続けていくということは、イコール変化し続けるということなのだなあ、なんてことを思います。細胞が死んでは生まれ変わっていくように、劇団も常に進みながら生まれ変わっていくもんなんだなあ、と。
そう考えればまだまだ10年。また10年後に、自分も劇団も、どんなふうに変わっていられるか楽しみです。今回の作品も10年間こだわり続けてきたシチュエーションコメディーですが、そこにSFの要素をたっぷり混ぜ込んでお送りします。ウェルメイドなホームコメディーをやりつつも、そこにSFの要素が次々に合流し、ホームドラマがくちゃくちゃになってしまうという、せめぎ合いが見どころですかね。SFならではのナンセンスな笑いもあり、スタンダードな人情喜劇の要素もありといった感じです」。
今回は初の下北沢公演。緊張?期待?どちらだろうか。
「劇団を初めて間もないころ、ネットで東京の演劇情報を調べては『お、ここの劇団ついに下北でやるのか』『わ、とうとう駅前進出か』『え、次、スズナリ!? マジで?』なんて、自分にとって、劇団の成長のバロメーターは“下北沢”でした。そんな下北沢、しかも駅前劇場に自分の作った芝居を持ってこられる日が来るとは…。福岡でやってきた自分たちの10年が、下北沢でどう跳ねるのか、わくわくです」と、期待いっぱいのようだ。
日替わりトークゲストも楽しみの一つ。菜月と松居が駆けつけてくれる。
「チョビさん、松居君ともに同じ福岡出身、さらに作風に関してもエンターテインメントと共通点が多く、そんな2人が東京の最前線で活躍していることは自分にとってはものすごく励みになるし、同時に負けてらんねえぞとガソリンを注いでくれる存在です。2016年はもっと興味の幅を広げていこうと思っています。基本的には“狭く深く”の性格なのですが、今年は気になったものに手を出して、ミーハーな作・演出家でありたいですね」。
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