ナオト初ミュージカルに「武者震いが止まらない」

2016/01/09 20:00 配信

芸能一般

ゲネプロ終了後、囲み取材に応じた(前列左から)朝海ひかる、ナオト・インティライミ、小関裕太、新妻聖子、(後列左から)中川晃教、イッセー尾形、ミッツ・マングローブ

1月10日(日)から24日(日)まで東京・渋谷区の新国立劇場で上演されるミュージカル「DNA-SHARAKU」の公開ゲネプロが行われ、ダブル主演のナオト・インティライミ小関裕太ら出演者が囲み取材に応じた。

同作品は2016年の現在、人工知能が人間の知能を超えるといわれている2045年、人工知能が完全に人間を支配し「創造する心」「芸術」を根絶しようとしている2116年の未来、さらに謎の絵師・東州斎写楽が登場する前年の1793年と、4つの時代が舞台となるSF歴史スペクタクルミュージカル。

それぞれの時代に生きる魅力あふれる登場人物たちが、葛藤しながらも次第に心を通わせ、ついには未来世界に「創造する心」を取り戻す戦いに挑む姿が描かれた衝撃的なストーリーとなっている。

初のミュージカルに挑むナオトは「武者震いが止まらないですね。みんなで稽古を重ねてきた成果を出せる時が、試合前日のような気持ちですね。頼もしいキャストの皆さんと一緒にできるというのは、いろいろアドバイスもいただいて、すごく心強いです」と本番が待ちきれない様子。

「ミュージカルはすごいエンターテインメントなんだってことをあらためて感じてます。お芝居があって、踊りがあって、歌がある。さらに今回は映像という演出もあって、これはミュージカル以外では出せない魅力」と、ミュージカルとの出合いに目を輝かせた。

ナオトと共に主演を務める小関は、20歳だが1月11日(月)も公演があるため成人式には出られない。しかし、衣装を広げながら「これが僕の成人式の格好になると思います。11日は成人式として舞台に立って、その後は友達と打ち上げに行きたいと思います」と、舞台への思いをアピール。

「稽古期間中には見られなかった映像とか、照明とか、そういう周りからの力がものすごく強いので、稽古場よりも膨大してものすごい物になってます」と、本番への期待をのぞかせた。

また、ミュージカル初出演となるイッセー尾形は「音楽の人たちは本当に純粋でパワーがあって、毎日稽古に行くのが楽しくて、ようやく明日、お客さんと一緒に楽しめるって待ち望んでおります。(一人舞台が多いため)ついつい舞台の中央に立っちゃうんですよ(笑)。そういう一人癖も意識しながらね」とニヤリ。

ミッツ・マングローブもミュージカルに初挑戦となる。「導線とか決まり事とか制約があるじゃないですか。私は導線のない人生だったのでね(笑)。(舞台)裏とか暗いから(決められたところを移動しないと)ぶつかっちゃうんですよ。私にぶつかって、けがをさせても困っちゃうから。そういうところも一つ一つが新鮮」とコメント。

ハル(新妻聖子)の母・小鳥役については「去年の初詣で間違えて安産の神様にお参りしちゃったの。だから(母親役を)できた。意外と神様をばかにしちゃ駄目ですよ」と驚きのエピソードを披露した。

元宝塚歌劇団トップスターの朝海ひかるは花魁・小紫を演じる。「江戸の小粋さ、おしゃれさ、格好よさ、そういう物を皆さまにお伝えできれば」と意気込みを語り、衣装については「花魁道中で使用するかつらと着物が相当重いので、宝塚で羽根を背負って鍛えておいてよかったです」と笑いを誘った。

最後にナオトが「SF歴史ファンタジーですけど、SFって(時代を)行き来するというのもありますが、自分の中でシリアスフューチャーという意味もくんだSFなのかなって思っています。未来予測、ファンタジーだけじゃなく、人工知能が人間を超える時が近い未来にやってくる。そういうことも皆さんの心に残って、何か考えることになって、しかも感動を持って帰っていただける。そんな、すてきな作品になっております。ぜひ、劇場に遊びに来てください」とPRした。