2016年劇団☆新感線春興業「いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』」の製作発表会が1月13日に都内で行われ、演出を手掛けるいのうえひでのり、主演の古田新太、稲森いずみらが出席した。
本公演は劇団☆新感線初の“本格派時代劇”で、脚本はテレビドラマ「弱くても勝てます―」('14年日本テレビ系)、「信長のシェフ」('13年テレビ朝日系)などでも活躍する倉持裕が担当。江戸時代に生きる市井の人々の姿を生活感たっぷりに描き出す。
元海賊の頭で主人公・鶯の十三郎に扮(ふん)する古田は、「倉持君のせいで、ものすごくせりふが多いです(苦笑)。言っておきますが、私はせりふ覚えがすごく悪いです。しかも、立ち回りもほとんど無いと聞いていたのに、オープニングから大立ち回りがありまして。とりあえず、(稲森)いずみちゃんに迷惑を掛けないようにします」と言い、笑いを誘った。
続けて「“旬が過ぎた人間”という非常にありがたい役をいただきまして、その辺は大丈夫だと思います。全体的な世界観は倉持君が書いたものになると思いますが、しょせん演じるのは新感線なので、なるべく下ネタを入れていきたいです」とコメントした。
居酒屋のおかみ・お加代を演じる稲森は「7年ぶりの(新感線への)出演で、7年ぶりの新橋演舞場です。古田さんとは初共演で、最初はちょっとだけ怖いかなと思ったのですが、本当に温かくてすてきな方だと思います。舞台での古田さんとの掛け合いが楽しみです」とニッコリ。
また、いのうえは「“BLACK”ということで、いつもよりは若干大人っぽい、少しビターな味わいのあるような感じになると思います。いつもの新感線は少年漫画的なところもありますが、もう少しリアルな形の時代劇をやっていきたいと思います。倉持さんはせりふを面白く書かれる方。4、5年前に『鎌塚氏―』というお芝居を見させていただいた時に非常にエンターテインメント性に富んでいて、こういうテイストなら新感線にも合うかなと思ってお願いしました」と見どころなどを語った。
「いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』」は、3月5日(土)からスタートする。
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