“KY刑事”演じる小泉孝太郎「何よりも楽しみたい」

2016/01/15 06:00 配信

ドラマ

究極の“KY刑事”冬彦を演じる小泉孝太郎(C)テレビ東京

'16年1月15日(金)からテレビ東京系で放送される金曜8時のドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」(夜8:00-8:54)で、究極の“KY刑事”冬彦を演じる小泉孝太郎にインタビューを敢行!

これまでにないキャラクターを演じるに当たっての思いや、小泉ならではの役作りなど、ここでしか聞けない本音に迫る。

――今回演じる“KY刑事”冬彦にどんな印象をお持ちですか?

KYで天然なんだけど、正義感が強くて優しい人だと思います。賢いからキャリアというだけで、あまり出世欲もなくて社会人としては珍しいというか、変わってるんでしょうね。ただただ、好きで刑事をやっている人。純粋な人なんだと思います。

――実際に冬彦を演じてみていかがですか?

服装からしても一昔前の大学生みたいなファッションだし(笑)。刑事ドラマなのに、リズムとかキャラクターも含めて刑事ものっぽくなくて。だからあまり刑事ものっていうことを意識しないで演じています。冬彦はKYというか天然というか、あいつ変わってるなって思われる、その天然の部分を作り上げていくと、KYにつながっていくのかなと思っているので、そこを大事にしていきたいなと思っています。

何よりもこの役を楽しもうと思っていますし、自分なりにプラスアルファして冬彦というキャラクターを作っていきたいなと思っています。

――KYに見せるために何かされていることはありますか?

今まで演じてきた刑事もののリズムとは全然違って、特に冬彦のリズムというか人に合わせないことを心掛けていこうと思っています。みんなとは違うリズムの中で、なんか浮いてるなっていうまとまらないことが冬彦というキャラクターを演じる上で、大事なのかなと思っていますね。

――撮影現場では監督やプロデューサーからアドバイスを受けたり、ご自身から相談することはありますか?

いろんなことを話しますよ、それはとても大事なことですしね。このドラマでは、冬彦の話し方とか、しぐさとかそのシーンごとに細かく話すこともあるし。冬彦の核となる部分のこととか、イメージが一致することは大事なので。

――演じるために日頃から何かされていることはありますか?

映画やドラマは好きですし、楽しんで見るってことはあっても、勉強のために見るってことはないですね。もちろんこの人の芝居すごいなとか、何らかの影響は受けているんですけど。

それよりも、仕事やプライベート、撮影現場で人と話して、その人の特徴をインプットしていって、この方はこういうリズムで、こういう特徴があるんだなって、そういうところから演じるヒントを吸収しています。

――撮影現場には役作りをしてからいきますか? それとも現場で作っていくんですか?

準備して準備して忘れて現場へ行きます。準備したぞって行くと凝り固まっちゃうので、準備して行くんだけれども、フラットでいることで現場で全然違う方向性のことを言われても、違った動きをできるし。でも準備していけば準備していったものをヒントに動くこともできるので。

――役者さん同士で演技について話すことはありますか?

ムロツヨシとすごく仲良しなんですけど、それでも1年に1回くらいかな。飲んでるときに話すことはありますね。でも聞きたいと思って聞けるものでもないし、全くそういうことを話したことがない方でも「下町ロケット」('15年10月期TBS系で放送)で、共演した阿部寛さんが、ボソッと演技について話してくださったってことがあって。とても勉強になりました。

――「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」の撮影現場はどんな雰囲気なんですか?

なんて息がピッタリなんだって思うくらい、素晴らしいってびっくりするくらいの空気感です。これからゼロ係のメンバーとの会話劇を増やしていけば、もっともっと面白くなるんじゃないかなって思いますね。松下(由樹)さんとのシーンが一番多いのですが、共演していて心強いですし、安心感がありますね。

――ドラマの見どころを聞かせください。

最初は冬彦はKYで煙たい存在って見られると思うんですけど、でも冬彦がゼロ係に入ったことで、停滞していた空気が流れていって、今までみんなが気付かなかったことにも気付かされるんじゃないかなって思います。うざったいって思われるかもしれませんが、でもどこか憎めないキャラクターなので、最終的にはいないと寂しいなって思ってもらえたらいいなと思います。

いろんな事件を通して、冬彦の優しさを感じてもらえたらとも思うし、ドキドキハラハラもするんですけど、でもほっこりする部分もあるドラマなので、楽しんで見ていただきたいと思います。

――2016年はどんな年にしたいですか?

毎年、目標を立てたりしないんですけど(笑)。というのも役者はこういう役をやりたいと思っていてもかなわないことの方が多いので。いつもどんな人とどんな作品に出会えるんだろうってことを楽しみたいなと思っています。ただ、今回の冬彦はある意味新しい挑戦なので、コメディー色が強い作品や、ゆるいキャラクターなど、これまで演じたことがなかった役やジャンルにも挑戦していきたいですね。

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