アイドルの赤裸々な内面や、アイドル界の裏側をリアルに描く、連続ドラマ「武道館」。
原作は、直木賞作家、朝井リョウの同名小説だ。主人公の5人組アイドルユニットNEXT YOUを、実在のアイドルJuice=Juiceが演じる。つんく♂がNEXT YOUをプロデュースし、つんく♂作詞作曲による「Next is you!」という楽曲のパフォーマンスシーンもドラマ内で披露されるという。
現役アイドルとして、アイドル役をどう演じたのか。
宮本佳林「私の演じる日高愛子は、メンバーで唯一の素人出身。オーディションに合格してメンバーになりました。私自身は小さい頃からハロプロの研修生をしていたので、境遇が全然違います。まったくの素人からどんどん吸収して輝いていく姿を表現するために、いろんな人のオーディション映像などを見て勉強しました。セリフ1つひとつに対して、愛子ちゃんはなんでこういうことを言ったのか、いろいろな方向から考えて、その心情に寄り添いながら演じました」
植村あかり「NEXT YOUのセンター、堂垣内碧を演じます。滑舌がよいほうではないので、撮影中は常に意識していました。意識し過ぎて、カメラマンさんから口元に力が入っていると何度か指摘されてしまったほどです(笑)。特に笑っているシーンでは、口元を緩めて、自然な笑顔にするのに苦労しました」
高木紗友希「元気で明るい安達真由を演じます。真由ちゃんは体型を気にしていて、私も太りやすいところがあるので、台本を読んでいて、『あっ、わかる!』と思ったセリフがたくさんありました。自分と近い部分が多かったので、自然体で演じることができたと思います」
金澤朋子「NEXT YOUのリーダー、坂本波奈を演じます。メンバーをまとめていくという、Juice=Juiceの中では見られない姿をぜひ見てほしいです。あと、アイロンをかけるシーンでは、今までアイロンをかけたことがなかったので、スタッフさんにいちからレクチャーしてもらいました(笑)」
宮崎由加「NEXT YOUの妹キャラ、鶴井るりかを演じます。アイドル活動について、お父さんと言い合いになるシーンで、自分では強い眼差しで臨んだつもりでしたが、モニターで自分の演技を確認してみると全然そう見えませんでした…。もっと豊かな表情が出せるように、スタッフさんに“顔面エクササイズ”を教えてもらって、特訓しました!」
劇中でNEXT YOUは、テレビ出演なし、オリコンチャートは15位が限界という現状。それでも「武道館のステージに立つこと」を目指して、日々努力している。くしくもJuice=Juiceも、武道館ライブを目標にしている。
宮本「武道館はJuice=JuiceにとってもNEXT YOUにとっても夢の場所ですね。もっとパフォーマンス力を上げて、もし武道館のステージに立てたなら、最高のパフォーマンスをお見せしたいです。ただ、武道館に立ったらそれで終わりではありません。その先には、もっと大きな野心が出てくるのだと思います」
植村「先日、モーニング娘。'15さんの武道館のステージを見させていただきました。メンバーもお客さんもみんなが幸せそうでした。
ドラマのなかに『武道館は人の幸せを見たいと思う場所』というセリフがあります。ステージの外から見る側ではなく、武道館のステージに立って、その景色を見てみたいと改めて強く思うようになりました」
最後に、2016年をどんな年にしたいか漢字1文字で表現してもらった。
宮本「『応』です。みなさんからの応援や期待にしっかり“応えられる”グループになれるようにという思いから、この字を選びました」
植村「『超』です。ライブやドラマ撮影で充実した去年を“超えられる”ような1年したいです」
高木「『忙』です。去年も忙しかったのですが、このドラマの放送も決まって、もっともっと“忙しく”仕事をしていたいです」
金澤「『飛』です。今まで一歩一歩着実に歩んできた分、2016年は大きく“飛躍”できる年にしたいです」
宮崎「『夢』です。このドラマも始まりますし、Juice=JuiceもNEXT YOUに負けられないです。“武道館に立つ夢”を叶えたいですね!」
なお、BSスカパー!では、ドラマのオリジナルシーンが追加されるほか、NEXT YOU歌唱シーンがフルバージョンで見られる。【取材・文=長昌之】
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