昨年、10月17日より全国公開された志尊淳主演映画「先輩と彼女」が、2月2日(火)にDVDをリリースする。同作は、南波あつこの同名少女漫画を原作にした学園ラブストーリーで、高校のOG・葵(小島梨里杏)に片思い中の3年生・圭吾(志尊)に恋をした、新入生・りか(芳根京子)のいちずな恋模様を描く。
SmartザテレビジョンではDVDのリリースを前に、志尊と芳根にロングインタビューを敢行した。
【「志尊淳×芳根京子“友情”対談(1)最初は遠い存在?」より続く】
――今回、一目ぼれのシーンで「壁ドン」もとい「窓ドン」がありましたが、あれは自然だなと思ったんですけど、志尊さんは普段からおなじみなんですか?
志尊:全くやったことないですし、練習もしたことないです。雑誌の企画で壁ドンをやったことはありますが。ただスチールできれいに見せるには、至近距離じゃないと駄目なんですよ。なので、至近距離で「壁ドン」をやっていたのですが、壁ドンすること自体は全く抵抗がなかったです。
でも、おかしな話なんですが、監督が全然カットを掛けないんですよ(笑)。壁ドンして「絶対後悔させねえから」というせりふがあって、ズームアップ…それから全然止めないんです。そこの間は、もう死にたいって思っていました(笑)。壁ドンを受ける側の芳根ちゃん、僕の壁ドンを見てずっと爆笑していますし。
――ドキドキとかじゃないんですね(笑)。
志尊:全然ドキドキなんかしてないですよ。
芳根:あの状況は笑うしかなかったんです。いきなりあんなことされたら笑うしかないでしょ?
志尊:確かに急だったからね。急な中にもどうやってナチュラルにそれを表現するかを目指した結果があれでした。
――やはり壁ドンは、女性がされたらうれしいんですか?
芳根:ビックリしますよね。でも、そのビックリがドキッというのにつながるのかなぁ…。
志尊:マジ? じゃあ、壁ドンと顎クイだったらどちらがされたい?
芳根:どっちもあまり現実的ではないような…(笑)。
志尊:僕は顎クイの方が現実的だと思うな。
芳根:そうなの? 確かに「壁ドン」するときってそれこそ電車の中でしかないよね。不意の事故みたいな(笑)。
志尊:でしょ? 僕も、この映画をやるとき「壁ドンをします」と言われて、自分なりに壁ドンを研究したんです。女性に「壁ドンのどこがいいですか?」って聞いてみたら、「(距離が)近いのがいい」「強引さがいい」という答えだったんですけど、結局みんな好きな人にされないと嫌だって言うんです。そんなこと言われたら、どうしようもないですよね。
芳根:確かに、それを言ったらおしまいだ(笑)。
志尊:強引さは頭をよぎりましたけど、本番ではドンとやった後に結構ニコニコで「絶対後悔させねえから」って言ってましたから(笑)。
芳根:やっぱり壁ドンは人によるんですかね~。でも、あるんですかね? 実際に壁ドンされたことある、ないのアンケートを取ったら、何人の方がYESって言うんでしょうね。
志尊:絶対いないでしょ。
芳根:映画やドラマのような、ある意味“夢の世界”だからこそいいのかなと思うんですよ。壁ドンにしても顎クイにしても。
志尊:でもさ、僕この映画のイベントで、抽選で当たった人に壁ドンしたんですよ。
芳根:それはファンの方だからドキドキするでしょ。
志尊:そう。だから結局、人なんだよ。その時は何も意識せずに、ファンの方の近くに行って「絶対後悔させねえから」って言ったんですけど、それだけで「はぁ~!」ってなりました。
芳根:それこそ「人による」っていう結果だよね。
志尊:そうだね。結論をいえば、壁ドンは「人による」と。
芳根:そうですね(笑)。
――劇中で特に印象に残っているせりふやシーンがあれば教えてください。
芳根:私は、漫画でもそうですが、印象的なせりふは、てっちゃん先輩(戸塚純貴)の「報われないからってやめられたらそんなの本当じゃないし」です。りかとしてそのせりふを聞いたからというのもあるんですけど、「確かに!」って思ってしまってすごく心に響きました。
それ以来、友達に恋愛相談をされたら、私それ言っちゃいます(笑)。「『先輩と彼女』でも言っていたんだけどね」って(笑)。
志尊:芳根ちゃんはそこが印象に残ったんだね。他にもあるの?
芳根:うん…。あとは、うまい棒かな(笑)。
志尊:やめて…。
――うまい棒? あれ、うまい棒ってどこかに出ていましたっけ?
芳根:出ていないです。いや~、でもうまい棒ですよ。
志尊:あの、僕今回キスシーンがあるのですが、人生初のキスシーンだったんです。それでエチケットとして何をしたらいいのかなと思ったとき、何も食べないのがいいんだろうなと思って。朝から何も食べていなかったんです。そうしたら撮影が押してしまって、本当に日が暮れる寸前まで撮ることになって。
芳根:ちょうど夕方帯を狙っていましたからね。待ち時間も長くて。
志尊:そう。そしてずっとバスで待機していたんです。
芳根:待っている間することないしね。
志尊:うん。だんだん本当に空腹が我慢できなくなって、芳根ちゃんに「芳根ちゃん。おなか空いているんだけど、一緒にうまい棒食べない?」って(笑)。
芳根:まだお互いにちょっと距離があったときにね、言ってきたんだよね。
志尊:僕だけ食べたら口がうまい棒まみれになるけど、うまい棒VSうまい棒だったら、プラマイゼロになるから。
芳根:お互いに食べちゃえば、どっちか分からない!ってね。
志尊:そうそう。一緒に食べれば。だからうまい棒を「はいっ」って渡して、もちろんその後で歯を磨きましたよ。磨いて、撮影が終わってチェックしていたら、芳根ちゃんがそ~っと来て、「志尊くん、胸のところにうまい棒付いてますよ」って(笑)。
芳根:最初から気付いていたので、撮影のとき、私、体がくっつかないように少し離れ気味にしていたんです(笑)。
志尊:待って。それ気付かなかった。自分のことながら最悪だな(笑)。
芳根:実はね(笑)。顎を肩に乗せるくらいの感覚で。カットが掛かってすぐに、控えめに言ったんだ。
志尊:あれは恥ずかしかったですね~。
芳根:今なら「ねえ、付いているよ!」というノリで言えたんですけど、あのときはまだ完全に“先輩”だったので。
志尊:人間だもん、うまい棒くらい付きますよ。
芳根:そうかな。でも、あれはインパクトあったなあ。シーンじゃなくて、オフの1コマですけど(笑)。
【「志尊淳×芳根京子“友情”対談(3)恋はした方がいい」へ続く。同記事は2月3日(水)朝6時掲載予定】
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