28日放送の「亀田音楽専門学校」(Eテレ)に、ゲスト講師として星野源が登場。プライベートで楽しんでいる音楽や、'15年の「NHK紅白歌合戦」でも披露した自身のヒット曲「SUN」の制作秘話を語った。
音楽プロデューサー・亀田誠治を"校長"にJ-POPの魅力を解説する同番組で、今回は「踊るJ-POP」をテーマに'06~'15年を特集。星野は「(秋川雅史の)『千の風になって』は今でもお風呂で歌ってます。(三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの)「R.Y.U.S.E.I」もすごく好きで、CDを買って、家で洗濯物を畳み終わった後なんかに達成感で"ランニングマン"やってました。一息つくとやりたくなるんですよね」と、同曲の振付で有名になったステップを自宅で楽しんでいることを告白。「日本人ってフリーで踊るのがすごく苦手だと思うんです。『こうだよ』って踊りを提示した方が、浸透しやすいんじゃないかな」と、ダンスが特徴的なJ-POP音楽がヒットしている背景を分析した。
さらに、’15年の自身ヒット曲で、「紅白歌合戦」の初出場を引き寄せた「SUN」の制作秘話について「明るい曲がとにかく作りたくて。言葉じゃなく、イントロとかメロディを聞いただけで体が勝手に動くような音楽を作りたくて」と曲に込めた思いを明かし、「自分にとって”元気が出るもの”は、と考えたら、マイケル・ジャクソン、それから太陽だったんです。マイケルの持つ、誰も触れない、手が届かない感じ。太陽もそうですよね。絶対さわれない。僕たちはいつかいなくなってしまうので、今踊ろう、と思って作りました」と、稀代のポップスターにインスピレーションを得たことも語った。
インストゥルメンタルバンド・SAKEROCKを率いてきただけに、音作りにはこだわりを持つ星野。今後作りたいのは、シンセサイザーなどを一切使わない"完全にナマ音"のダンスミュージック。「自分が好きだっていうのもあるんですけど。今、日本にはナマ音のダンスミュージックがほとんどない。そういう作品が作れたらと。"心からの遊び"をもっといろんな人に伝えて行けたらいいなと思います」と語り、踊るJ-POPの潮流を今後も率いていくことを誓っていた。