‘15年10~12月に放送されたドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(フジ系)で、連続殺人鬼のカラを演じた菜々緒が、第87回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞において最優秀助演女優賞を獲得。“悪女界ナンバー1”“ミステリアスで不気味で、強烈なインパクトだった”など、放送のたびに多くの話題を集めた菜々緒の熱演は、「本当に凶悪犯に見えた」「“橘カラ”にしか見えない」と言わしめたほど。ハードなアクションにも耐えた3カ月間、その期間を「楽しいことの方が多かった」と笑顔で話す彼女に受賞の感想を聞いた。
――最優秀助演女優賞に選出させていただきました。おめでとうございます。
(受賞結果は)ファンの方が教えてくださった記事を見たんです。読者票、テレビ記者票、審査員票の全てが1位で、それがすごい嬉しくて! ありがたい。ありがたいです!
――菜々緒さんにとって「カラ」という役はどんな役でしたか?
あそこまでいくともう、悪女の最終形ですよね(笑)。あれ以上悪い役は、もう今後ないんじゃないかと思うくらいの役だったので、思い入れももちろん強かったです。アクションがうまくいかなくて、お芝居を始めてから、初めて悔し涙を流したこともあるのですが、こんだけ自分が一生懸命できる役ってすごいなと思いましたね。
――撮影は、大変というよりは楽しかったですか?
楽しかったです、とにかく。シリアスなシーンをやっていても、やっぱり、なんかこう、スタッフさんとキャストの皆さんと仲が良いから、カメラ回っていないときはホント皆さん笑顔で、冗談言い合ったりしていたので。殺伐とした現場では全然なく、本当に和気あいあいと楽しく、良い物を作っていこうという気持ちが一致団結して、やっていた感じがありました。大変だったところと言えば、アクションも初めてだったし、初めて尽くしの役どころだったんですよね。だから、いろいろ探り探りの部分もあって。アクションのときは、松坂桃李さんにも本当にちょっといろいろとご迷惑をお掛けしたんですけど、いろいろカバーしてくださって…。
――アクションシーンはかなりかっこよかったですが、やはり苦労も多かったのですか?
第8話で、松坂くんに“飛びつき十字固め”みたいな技を決めるアクションをやったんですが、初めてアクションだったので、もちろんすぐにできるものでもなくて…。ただ、アクション指導してくださった方が「ずっとやりたかったんだよね」と話されているのを聞いていたから、(できなかったことが)すごく申し訳ないなくて。でも、カメラワークや編集でいろいろカバーしていただき、なんかそんなこともありつつ、本当にすごく濃い濃い3カ月を・・・でも本当にあっと言うまでした。
――最終回の展開は、驚いた視聴者も多かったですね。
私たちも台本読みながら「これどっち? これはイノクマなの?イノクマになったから?じゃ“イノカラ”??」みたいに混乱してたので(笑)、見て頂いてた方ももっとぐっちゃぐちゃだろうねって話もしてましたね。
――最後に一言お願いします
本当にすごく楽しかったです。とにかくすごい良い役と、キャスト皆さんと、スタッフの皆さんと、その環境に本当に恵まれて、本当に楽しくやらせていただいて、いろいろ学ぶこともたくさんありましたし、本当に宝のような時間でした。ありがとうございました。
※2月3日(水)発売の「週刊ザテレビジョン」6号にて、第87回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の結果を発表。最優秀作品賞など他部門を受賞した俳優、スタッフの受賞コメントも掲載中。また、ザテレビジョン公式サイト「Smartザテレビジョン」でも結果を確認できます。菜々緒のSmartザテレビジョン限定動画も公開中。
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