宮藤官九郎最新作は長瀬智也のオーバーな表現ありき?

2016/02/03 14:19 配信

芸能一般

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」(公開日未定)で、ロッテルダム映画祭に参戦した宮藤官九郎監督(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation

宮藤官九郎監督の最新作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」(公開日未定)が、第45回ロッテルダム国際映画祭に参加。

既に実力を認められた監督による新作が並ぶ「VOICES部門」に招待され、本作が上映されることを受け、宮藤が10年ぶりに現地を訪れ、舞台あいさつに登壇した。

ロッテルダム映画祭には、監督デビュー作の「真夜中の弥次さん喜多さん」('05年)を引っ提げ'06年にも参加しており、宮藤にとって海外映画祭初参加となった思い出深い映画祭。

平日の上映にもかかわらず、会場の「Oude Luxor」の前には、上映を待つ長蛇の列ができ、世界的にも注目度の高さを見せつけた。

上映前の舞台で宮藤監督は「日本から10年振りにやって来ました、宮藤官九郎です。10年前にこの劇場で上映した『真夜中の弥次さん喜多さん』という映画に主演した長瀬くんが、今回は地獄の赤鬼を演じています。かなり激しい、ロック青春ミュージカルだと思っています。楽しんでいただけたら幸いです」と、見どころをアピール。

そして本編上映後に会場が明るくなると、客席で鑑賞していた宮藤監督へ向け、500人の観客によるスタンディングオベーションが起こり、これには監督も手を振り喜びをかみしめながら歓声に応じていた。

上映終了後に行われた質疑応答では、観客から「この役は初めから長瀬さんを想定して書いたんですか?」という質問が寄せられる。

これに対し、宮藤は「はい、僕と彼が地獄を舞台にしたロックのコメディーをやりたいねと話していたのが、この映画のスタートでした。僕も長瀬くんも『テネィシャスD』('06年)というジャック・ブラック主演の映画がとても好きで、日本では長瀬くんのようないい意味でオーバーな表現をする役者さんが珍しい。彼は日本のジャック・ブラックだと思っています」と答え、観衆を沸かせた。

一般公開が延期になり、多くの人の目に触れるのはもう少し先になってしまったが、オランダの映画祭に訪れた目の肥えた観衆をとりこにした“地獄絵図”に期待は高まるばかり。