「階段紀行」も復活！上野優華がバースデーライブ

現役女子高校生歌手で女優の上野優華が2月7日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで18歳のバースデーワンマンライブ「上野優華 18歳バースデーワンマンライブ～進め！すだちっ娘！さようなら22時のシンデレラ～[東京編]」を行った。

上野は、キングレコード主催のボーカルオーディションで1万人を超える応募者からヤングマガジン賞グランプリを獲得。'13年のデビューから3年目のことし1月には、これまでの集大成ともいえる初のフルアルバム『U colorful』をリリースし、今回のライブは同作品を引っ提げたライブとなった。

すだちっコ(上野のファンの総称)で埋め尽くされ、ライブ前から外の寒さがうそのように熱気であふれる会場。18歳という人生の節目に立つ、上野を祝うムードが感じられた。

「みんなー！ 元気―!?」と鮮やかなミニスカートのセットアップで登場した上野は、デビュー曲の「君といた空」をはじめ、テレビ番組出演で評価が急上昇中の「シナモンティー」「ただ、あなたのそばで」などバラード曲を落ち着いた温かみのある声でしっとりと聞かせる。

さらに、イメージから180度違う上野作詞のラブソング「もっと！Darling」や、地元徳島の特産物すだちをモチーフにした「すだちパッション」で会場を“優華ワールド”に染め上げていった。

前回よりパワーアップしたという生演奏のコーナーでは、天使を思わせるドレスの上野がアコースティックギターを奏でる場面も。アコースティックギター、電子ピアノ、チェロ、バイオリン、パーカッションでのアニメ「ワカコ酒」('15年、TOKYO MXほか)の主題歌「幸せの帰り路」では幸せなムードが漂い、カバー曲「WOMAN ～“Wの悲劇”より」は湧きあがる拍手に感動の吐息が混じるほどだった。

この日のライブでは、'15年12月で終了となったtvk「POP PARADE」内で、上野とディレクター兼カメラマンの通称“兄”が、ゆるい会話を交わしながら神奈川県の階段を上る「上野 優華のかながわ階段紀行」が1日限りの復活。上野は“兄”と2人でステージの階段を上り、“兄”がこの日のために作詞・作曲した「階段紀行のうた」を兄のアコースティックギター生演奏で歌い上げる。“兄”による番組の思い出が色濃い歌詞や、大嫌いなクモのおもちゃを取り出した“兄”から上野が逃げ惑う様子に、会場からは笑いと「階段紀行」復活を切望する歓声が起こった。

アンコールではさまざまな情報を、上野にサプライズで告知。東京・AKIBAカルチャーズ劇場で定期公演が行われること、デビュー3周年記念イベントが同じくAKIBAカルチャーズ劇場で開催されることが発表された。また、ファンからの要望も多かった公式ファンクラブが4月1日(金)に始動し、さらに映画「燐寸少女 マッチショウジョ」(5月28日(土)公開)に出演することも明かされた。上野は驚きのあまりオロオロし、ファンからの大きな歓声に感動のあまり目を潤ませていた。

その後、上野がチケット発売時から「チケットがソールドアウトしたら、来場者に上野優華が作詞・作曲した曲を無料でプレゼントします」と伝えていた、本人が初めてすだちっコのために作詞・作曲した曲「やくそく」を歌唱。'15年に行われたワンマンライブの倍以上のファンの前で、歌唱できる感謝の気持ちを歌で伝えた。

アンコールの最後に再び生で演奏をしてくれたメンバーを呼び込み準備を待つ上野に、突然メンバーが生で「Happy Birthday to You」を演奏し始め、サプライズで誕生日ケーキが登場。17歳から18歳へ、また高校卒業も間近に控え、少し大人の階段を上った上野を祝福の歓声が包み込んだ。

上野は「このワンマンライブを発表したとき、前回のワンマンライブより大きい場所で、私のワンマンライブのチケットがそんなに売れるのかな、みんな来てくれるのかなという不安がすごく大きくて。最初は楽しみよりも不安のほうが大きかったんです。でも、いろんなところで私のことを知ってくれて、チケットも手にしてくださる方が増えて、きょうがとても楽しみになっていきました。ありがとうございます」と、涙で言葉を詰まらせながらファンへの感謝の思いを伝える。

さらに、「きょうはたくさんのすだちっコの皆さんの前で歌いたいと思って迎えたので、本当に今幸せです！ これからも皆さんと一緒に、もっともっとすてきな時間を過ごしていきたいです」と、すだちっコと共に夢に向かってこれからも歩いていくことを宣言。その後、自身も出演している映画「いしゃ先生」(公開中)の主題歌となっている上野作詞によるバラード「あたたかい場所」で、笑顔と感動に溢れた18歳初の上野優華ワンマンライブは幕を閉じた。