3月17日(木)、「実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー 福田和子 整形逃亡15年」が夜7時よりテレビ朝日系で放送されることが分かった。
同作は'82年に起きた「松山ホステス殺害事件」の犯人、福田和子の生涯を実録ドラマとして描くもの。整形を繰り返し、偽名を使って15年にわたる逃亡劇を繰り広げ、時効寸前で逮捕された女性犯罪者を、寺島しのぶが演じる。
寺島は今回の作品に主演するにあたり、「福田和子や事件について、うろ覚えではありましたが記憶にありました。実在した犯罪者(の物語)で痛みを負った被害者遺族の方もいらっしゃる中で、果たして責任を持って演じ切ることができるのか、最初はなかなか踏ん切りがつきませんでした」と、悩んだ心境を吐露。
「演じていても、『なぜ?』『何を求めて?』の問いは尽きません。子供を振り切って家を出て行く場面では、私も子供がいますので演じていて痛かったですし、1日に最低でも2回は顔(メーク)を変えるなど、自分が一体何者かが分からなくなるような目まぐるしさを味わっています」と撮影での苦労を明かした。
共演陣には逃亡前の夫役に滝藤賢一、福田和子と知らず夫婦同然の生活を送る事になった老舗店の主人役に杉本哲太、時効直前の逮捕劇へとつながる通報を行ったおでん屋のおかみ役にキムラ緑子が名を連ねる。そのほかにも木村佳乃、眞島秀和、中村倫也など、演技派として知られるキャスト陣が集結した。
共演陣について寺島は「どなたも素晴らしい! 本当にナイスキャスティングで、皆さん台本をしっかり読み込み、腹に落とし込んだ上でオリジナリティーを詰め込んだ演技を見せてくれています」と、現場のレベルの高さをアピール。
最後に寺島は「私自身は、自分の体を通してどんな役にもなろうと考えています。私なりの女優としての在り方に応えてくれる役柄と作品に対し、うそのないよう一つ一つ真摯(しんし)に取り組んでいます。寺島しのぶが演じることで、今までと違う和子の一面が伝わればと思っていますが、見てくださる方にはどのように感じていただいてもいい」と作品に込めた覚悟を明かした。
そして「事件が記憶にある方も、初めて知るという方も、昭和という時代にしか起こり得なかった逃亡劇、不可解だからこそドラマティックな和子の実録ドラマを、ぜひご覧ください」とコメントした。
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