山本舞香“初座長”卒業に「胸がいっぱいです」

2016/03/05 19:00 配信

映画

映画「桜ノ雨」の初日舞台あいさつに登壇した久松郁実、浅香航大、山本舞香、広田亮平、ウエダアツシ監督(写真左から)(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会

3月5日より公開の山本舞香主演映画「桜ノ雨」の初日舞台あいさつが、東京・シネマート新宿で行われ、山本、浅香航大広田亮平久松郁実、ウエダアツシ監督が登壇した。

本作は、ミリオンヒットとなったボーカロイド楽曲で、今や卒業ソングの定番となった「桜ノ雨」の世界観を基にした青春物語。海辺の町の高校合唱部を舞台に、内気な少女が部活、進路、淡い恋愛に葛藤しながら前進していく。

未来役で主演を務める山本は「本当にこの日をずっと待っていたので無事迎えられてうれしいです、ホッとしています。初主演ということでプレッシャーがすごくあったんですが、撮影に入る前のリハーサルでみんなと仲良くなったので、とてもお芝居しやすい現場でした」と笑顔を見せ、キャスト陣がそろって「仲が良かった、和気あいあいとしていた」と語る現場の空気そのままに、笑顔あふれる舞台が始まった。

ハル役の浅香は「僕は合唱に関しては思い入れがあって。自分が中学校のときやんちゃしていて学校に行っていなかったんですが、担任が音楽の先生で『航大も(合唱)やろうよ」と声をかけてくれてとてもうれしかったんです。やんちゃしていたんですけどピアノはできたから(笑)。音が外れていたらアドバイスしたり、みんなとの距離を縮めることができたきっかけが合唱でした」と明かした。

また、瑠華役の久松は「私が演じた瑠華は、未来がハルを好きって知ってる、でも自分もハルが好きという役柄なんですが、とても心苦しかったですね。自分も友達と同じ人を好きになってしまったら譲ると思うので、そういう部分が瑠華とマッチしていたかなと思います。最後の合唱のシーンでは、瑠華は涙を流すのか、いろいろ考えていたんですけど、いざあの場所に立つと自然と涙が流れていました」と振り返った。

そして、映画初主演のプレッシャーの中、この日を迎えるまで本作を引っ張ってきた“座長”の山本へ、ウエダ監督から門出を祝す手紙の朗読と、“卒業証書”の授与のサプライズが行われる。「中学卒業のときに仕事で間に合わなくて、友達と一緒に卒業式を迎えられなかった」と語っていた山本は、これには驚きの表情を浮かべる。

監督から「きょうは映画『桜ノ雨』の門出の日でもあり、主演女優・山本舞香の門出の日でもあります。この映画は山本舞香の映画です。僕はそう思って作りました。そして、他のスタッフ・キャストもあなたのためにできる努力を惜しまなかったはずです。

それはあなたに女優としてだけでなく人としての魅力があるからです。その負けん気の強さ、謙虚さ、感性を生かしてあなたらしい女優の道を歩んでください」との言葉が送られると、山本は大粒の涙を流し、「今、たぶん世界で一番幸せだと思います」と喜びを爆発させた。

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