LinQ新木さくら映画初出演「夢の大切さを知って」

2016/03/11 06:00 配信

映画

映画初出演で主演を務めた新木さくら

福岡を拠点として活動するアイドル・LinQが出演する映画「みんな好いとうと♪」が、3月19日(土)から九州9館で先行ロードショーされる。

同作品は、LinQの全メンバーが実名で出演。運営スタッフから突然LinQ解散を告げられたさくら(新木さくら)らメンバーは、「LinQを続けたい」と運営スタッフに直談判する。解散阻止の条件としてあるミッションを下されたさくららは、LinQ存続のために奮闘。夢を追い掛ける女の子たちの日常、悩み、思いがたくさん詰まった青春エンターテインメントとなっている。

主役を務めた新木にインタビューを行い、初めての演技、LinQに対する思いなどを語ってもらった。

──映画初出演はいかがでした?

すごく緊張しました。主役だから不安も大きかったし、皆さんの期待に応えなきゃいけないなって。(演技は)やったことはなかったので、LinQの収録やロケとかで台本があっても、それすら覚えられなかったんです。主役だし、せりふも多いし、どうしようって思ってて、親からも「あんた絶対に無理よ」って言われてました。

でも、本当に演技は難しいなって思っていたのですが、やってみて楽しかったし、もっとやりたいなって思いました。やりたいことの幅が広がりました。

──大抜てきの主役ですね。

「え? マジか!」って。ほかの3人(坂井朝香、大庭彩歌、福山果奈)も一緒に「あなたたちが主演でやるよ」って運営スタッフさんに言われて…。4人とも演技の経験はなかったし、自分からやりたいです!っていうキャラでもないし、本当にみんな避けていたくらいの(笑)メンバーだったので。

──メンバーとの共演はいかがですか?

恥ずかしかったですね。(撮影の前に)4人で稽古をしたんですけど、恥ずかしさもあって、殻を破れていない感じがあったんです。でも、やっていくうちに一人が成り切ると「私もやれる!」って思うんです。みんなが恥ずかしがっていたら、みんな恥ずかしがったままなので、それを直そうと思って。そんな空気感からのスタートでした。

──平手打ちされるシーンもありましたね。

本気です。練習でも本気で、もう何回も(笑)。相手の高木悠未さんに「本気でやってください」って言いました。そっちの方が(見ている人に)伝わるし。でも、頬は赤くなってましたけど(笑)。

──オール福岡ロケで行われた撮影はいかがでした?

やりやすかったです。福岡の人が見れば「ここ知っとる」ってなるし、親近感も沸きますよね。県外の人だったら「こんな所があるんだ。行ってみたい」って思ってもらえる作品になったんじゃないかなと思います。ラーメンとか梅ヶ枝餅とか、名物もたくさん出てくるし。

──方言も福岡らしさを感じられました。

台本をもらった時は全部が標準語だったので、全部自分たちの言葉に言い換えようって話して、自分たちで何度も書き直しました。方言といっても、人それぞれ違うんです。福岡の中でもいろいろな地域の方言があるから。私は北九州寄りの方言なんです。

でも、彩歌さんが博多の人なのに、劇中ではめっちゃ標準語なんです。本当に似合わなくて(笑)。台本を書き換えた時も「似合わんくない?」って言ってたんですけど。お父さん役の(TKO)木下(隆行)さんは「ばりうまか~」とか博多弁を話していて、娘の彩歌さんが「○○なの?」とか標準語なんです(笑)。映画を見る時は、そこも注目してもらいたいです。

──実際に解散と言われたらって想像しましたか?

映画の中では「解散したくない」ってリーダーに詰め寄ったり、事務所に押し掛けたりしてるんですけど、実際の私はできないです。「決まったことなら(分かりました)」って言うくらいで。心の中では解散したくないって思うけど、口に出しては言えないと思います。

アイドルとして何もないって悩む役なんですけど、実際の私も「キャラがない」って言っているので、そこは役の私と一緒かな。だから、この映画の中の自分を見て、何でも言えて、みんなを引っ張っていける存在になりたいなって思いました。もっと積極的になろうって。「センターを目指します!」とはまだ言えないけど、いつか言えたらいいなって思ってます。

──他に映画と現実のLinQで重なる部分などはありますか?

自分たちも集客について普段から話をしているので、どうやったらファンに集まってもらえるかって考えているところは一緒ですね。団結力の良さや練習のシーンもほぼ同じことが再現されていました。“解散”以外はフィクションじゃないかも(笑)。

──メンバー以外の共演者についても教えてください。

皆さん、すごい方ばかりなのですが、螢(雪次朗)さんとの共演が印象に残っています。4人で演技について話し合っていたら、螢さんに「こうやったらいいよ」とかアドバイスしていただいて。一言のアドバイスで全然変わるんです。すごいなって感じました。

あと、いとうまい子さん演じるお母さんと、おばあちゃんとの3人のシーンでは、ありのままの感情が出ました。お二人が演じる役に自分が吸い込まれて、自分も演技で応えようって。完全に役に入り込んでいました。

──ことし11月で20歳になりますね。何か目標はありますか?

19歳の誕生日の時に写真集を出させていただいたんですけど、20歳になる時にはセルフプロデュースの写真集を出したいと思ってます。私の夢がLinQを大きくすることなんですけど、個人の仕事で私のこともLinQのことも、ファンの方以外の方にも知ってもらえたらいいなって。ファンの人に「応援してよかった」と思ってもらえるアイドルになりたいです。

──では、LinQの目標も教えてください。

映画の中でも言ってますが、実際もマリンメッセ福岡でのライブです。LinQは4月で5周年になるんですけど、5周年の年にマリンメッセに立つ。3周年のライブでファンの方に約束したんです。あと、4月17日にはZepp Fukuokaでライブがあるので、それをソールドアウトさせるという目標で頑張っています。

──そのためには映画も多くのたくさんの人に見てもらいたいですね。

はい、たくさんの人に、この映画を見てもらいたいです! 同年代の女の子や小さい女の子にも見てもらいたいです。私たちを見てアイドルになりたい、芸能人になりたいと思う子が増えてほしいし、夢をめっちゃ追い掛けている映画なので、その大切さを知ってもらいたいなって思います。

大人の方にもぜひ見てほしいです。自分もこんな時あったなぁと胸が熱くなってくれたらうれしいですし、夢を追い掛けている人たちを応援していただきたいです。

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