おぎやはぎ出演の「SICKS」目指すはカンヌ!?

2016/03/06 17:00 配信

芸能一般

「SICKS―」のBlu-ray&DVD BOX発売記念イベントに登場した(左から)佐久間宣行プロデューサー、おぎやはぎ・矢作兼、小木博明と英勉監督

'15年10月クールにテレビ東京で放送された「SICKS~みんながみんな、何かの病気~」のBlu-ray&DVD BOX発売記念イベントが行われ、おぎやはぎ英勉監督、佐久間宣行プロデューサーが登場した。

本番組は、おぎやはぎオードリーがタッグを組み、清水富美加や℃-uteの中島早貴、そして岸井ゆきのらと共に繰り広げたコント番組。それぞれ独立した別シチュエーションだったはずの複数のコントが、いつの間にかつながり始め、“SICKS”というウイルス特効薬をめぐる壮大なサスペンスドラマへと昇華する展開を見せた。

3月28日(月)にローソン、HMVで同作のBlu-ray&DVD BOXが発売開始するのに先駆け、撮影秘話や後日談などが語られた。

矢作兼は、マユ(清水)とリコ(中島)がオタク用語や“ネットスラング”でまくし立てる「腐女子コント」に参加したことを振り返り「本当に2人はすごいの。膨大なせりふ量を覚えてくるから、自分がNGを出したら申し訳なくて」と、しっかり台本を覚えて撮影に臨んだという。

放送当初から「ネット用語がテレビに流れている!」と話題になった“リコ&マユ”の現場について、「言い慣れない用語とせりふ量の多さに、撮影が100テークに及んだ日もあった」(佐久間P)と裏話が語られると、会場からはどよめきが起きる。

また、豪腕テレビプロデューサーを演じた小木博明は、あまりの全力投球ぶりに「このテンションで12話まで持つのか不安だった」と告白。英監督と佐久間Pから、酸素ボンベが手放せなかった様子を暴露され、照れ笑いを浮かべていた。

撮影中から、矢作は小木の演技を「『SICKS』を見た関係者から映画のオファーが来るかも!」と絶賛していたが、現在のところオファーはないらしく、「連絡待ってるんですけどね」(小木)と肩を落とし、会場の笑いを誘う一幕も。

さらに、「SICKS」の第2弾制作や映画化などについても言及。矢作は「カンヌ(国際映画祭)ちょうど行きたかったんだよね~」と発言し、小木も「SICKSってカンヌっぽいよね~」と便乗。遠回しにおねだりされた英監督は苦笑いだったが、「僕は“日本一おぎやはぎに甘いプロデューサー”」と自負する佐久間Pは「今後の展開の話は、ないことはない」と前向きな姿勢を見せる。

この日は「SICKSについて、たっぷりと語る」という予定だったが、おぎやはぎのマネジャーが霊に憑りつかれているかもしれない話や、小木が下痢と偏頭痛を併発した話、小木が偏頭痛のため日ごろ薬を多量に摂取している話、4月にバラエティー番組「ゴッドタン」の人気企画「マジギライ」特別編が放送される話など、SICKS以外のことが長く語られる予想外の展開に。しかし、来場者は爆笑トークに大満足の様子だった。

イベント終了後、矢作は「お笑いが好きな、濃いお客さまに来てもらえてうれしかった」とコメント。重い偏頭痛に耐えて出席した小木も「たくさん笑ってくれて気持ち良かった」と笑顔を見せた。

そして、カンヌへの野望を再確認された英監督は「カンヌを目指すなら大根(仁)監督に頼んだ方がいいと思う」と恐縮しきりで返答。おぎやはぎと佐久間Pは大笑いしつつ、「いやいや、僕らは英派です!」と“英組”でのカンヌ出品を熱望していた。

なお、Blu-ray&DVDには全12話の「ディレクターズカット完全版」、未公開コント、メーキング映像や、新作撮り下ろしスペシャルコントが収録されている。