3月6日に「R-1ぐらんぷり2016」の決勝戦が行われ、歴代最多3786人の出場者の中から、ハリウッドザコシショウが優勝。決勝戦後に会見が開かれ、優勝の喜びやこれまでの苦労を語った。
ザコシショウは、優勝直後の心境を聞かれると「3回戦を通るか通らないかがキモだと思っていたんですよ。それで3回戦を通ったから決勝に行けるのかなと思ったんですけど、決勝に行って優勝できるとはこれっぽっちも思っていなかったので、“スーパー超バカクソ”うれしいです！(笑) こんなうれしいことないですね」と喜びを爆発させた。
自身の物まねネタについては「自分の得意な物を伸ばそうと思って。昔、ケンドーコバヤシとかと『モノマネ対決ライブ』というのをやっていたんですよ。物まねをやったらすごくウケるので、これを伸ばそうかなと思って、3年くらい前から本格的にやり始めたんですね。出オチとか、30秒くらいで笑いがしぼむ感じだったので、こういうコンテストでウケることはあんまりなかったんですけど、今の形にしてから笑いが取れるようになりました。なので、今回は自分の作戦勝ちというのもありますね」と振り返った。
「諦めそうになったことは？」という質問には、「昔、コンビでやっていたんですが、相方に解散したいって言われて1人になってしまって。コンビでやっていたものが1人になったらすごくブルブルしちゃって、足が震えてせりふが出てこない状況になって、『もう僕は駄目なのかな』って思った時期はありました。漫画家になろうかなと思って、漫画を持ち込んでいた時期もありました」と、これまでの苦難の道のりを告白。
また、優勝賞金500万円を獲得したザコシショウは「アルバイトを主に置いて、奥さんも働いています。これを機にアルバイトを辞めるのが、本当に長年の夢でした」とこれまでの暮らしについて述懐。さらに「今(奥さんが)妊娠していまして、双子なんです」と明かし、「優勝したよ～！ バイト辞められるよ～！ うれしいよ～！ お金があるから子供も産んでいいよ～！」と愛妻へのメッセージを叫んだ。
そんなザコシショウは「本当にいつも支えてもらっていて。稼ぎが少なくておいしいものを食べさせてあげられなかったので、いいものを食べさせてあげたいのと、旅行に連れてってあげたいですね。ケチケチ旅行も昔はしてたんですけど、そういうのじゃなくて、豪華な所に連れてってあげたいです」と、妻へ恩返しすることを誓った。