天才スキーヤー役の土屋太鳳、女優の才能について語る

2016/03/27 11:00 配信

ドラマ

雪山での撮影では天候に左右されることも多く「自然の偉大さみたいなものを感じました」と振り返る

土屋太鳳主演の連続ドラマW「東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの」(WOWOWプライム)が、3月27日(日)にスタートする。本作は元五輪選手の父を持つ天才アルペンスキーヤー・風美(土屋)の才能、そして出生の秘密をめぐり事件が起きるサスペンスだ。

土屋といえば'15年に連続テレビ小説「まれ」(NHK総合ほか)、「下町ロケット」(TBS系)、映画「orange-オレンジ-」とヒット作に立て続けに出演。ことしはアニメ「僕だけがいない街」(毎週木曜深夜0:55-1:25ほか、フジテレビ系)で声優に挑戦するなど、旬の女優として注目を集めている。そこでSmartザテレビジョンでは、土屋に今作への意気込みを聞くべく、インタビューを行った。

土屋太鳳が雪山ロケ語る、真野恵里菜と温泉で女子会?】より続く

――原作は読まれましたか?

読みました。原作があっての作品なので、しっかり原作のパワーを注入して撮影に入らせていただきました。東野圭吾さんの作品は好きで、これまでも「新参者」や「ガリレオ」シリーズなど、いろいろと拝見しています。

――原作を読まれて、どう思われましたか?

才能と努力のバランスの難しさをすごく感じました。才能があっても結果に結び付くとは限らないと思うので、どんな世界でも努力とのバランスが大事だと思いました。

――土屋さんはご自身の才能についてどう思われていますか?

「お芝居の才能がないな」「何でこんなにできないんだろう」と思うときがあります。でも最近はそれを感じるのも大事なんだなと。自分ができないことを理解して努力することも大事。

努力をし続けるということは、限界が見えてきて苦しいですが、そこから逃げないようにしていかなくてはいけない。高みを目指せば目指すほど壁にぶち当たりますが、それを恐れないことが大事だと思っています。

――最近壁を越えたと感じた瞬間は?

ことし「エランドール賞」の新人賞をいただき、今までは演技に対する憧れと演技を恐れるという2つの気持ちにずっと揺さぶられ、自分の職業についても「女優です」とは言えませんでした。

「演技の仕事を目指しています」という表現をしていましたが、賞をいただいて、自分が出演してきた作品をきっかけに名前を呼んでいただけたときは、「これからの人生、女優として生き抜こう」って思いました。

――土屋さんは立て続けに作品に出演していらして、撮影が並行して進むときもあると思うのですが、役の切り替えはどのように行っているのでしょうか?

最近自分と役の切り替えも大事だと思い、切り替え方について考えるようになりました。自分というものをしっかり持っていないと役に振れないと思い…オンオフの切り替えをどうするか、ということをすごく悩んでいて、今は呼吸を意識しています。

風美に切り替える場合は、アルペン選手と同じようにスタートする前に1回フッと息を吐くんです。それを本番前にしたり、せりふを発したりして切り替えを意識しています。

――今、とても忙しくされていると思うのですが、今度オフになったらしてみたいことはありますか?

ずっと英語を勉強したかったので、ことしはちゃんと行動に移したいなと思っています。昨年の末にヨーロッパに行ったのですが、飛行機へ乗ったときにご飯のメニューを聞かれ、うまく会話ができなかったのでショックを受けました(笑)。

次に飛行機に乗るときは「この料理がいいです」「何がありますか?」など会話ができて、よりおいしくいただけたらいいなと思っています。

――ことし21歳になられましたが、10代と比べて意識は変わってきていますか?

生活自体はあまり変わっていないのですが、みんなでいるときにお酒が飲めるようになったりしている部分は少しずつ変化しています。

責任を負うのと同時に出会える人も多くなっているので、そういう出会いも大切にしていきたいなと感じています。

――お酒は何を飲まれるんですか?

最近はワインがすごく好きです。最初は日本酒が一番好きでしたけど。昔からパンが発酵する匂いや、おとそとか大好きでした。私、お酒の味が好きだと分かって、「人生良かったな」と思っています(笑)。