松井玲奈主演ドラマ「舞台に似たような緊張感がある」

2016/03/15 06:00 配信

ドラマ

「神奈川県厚木市 ランドリー茅ヶ崎」で主演を務める松井玲奈が意気込みなどを語る!(C)2016「ランドリー茅ヶ崎」の会員・MBS

TBSで3月15日(火)から放送開始するドラマ「神奈川県厚木市 ランドリー茅ヶ崎」の主演を務める松井玲奈の囲み取材が行われ、連続ドラマ初主演の意気込みやドラマの見どころなどを語った。

本作は、神奈川県厚木市にある風変わりなサービスと設備があるコインランドーを舞台に、クセの強い日常が展開される物語。松井が演じるのは、ランドリーのアルバイトでどこにでもいるような等身大の25歳・南雲凪。

共演に、ランドリーのオーナー兼店長を演じる滝藤賢一が決定。その他、各話で登場するキャストも角田晃広(東京03)、山田真歩、岸井ゆきの、三浦俊輔、ベンガルなど多彩な役者陣が顔をそろえる。

監督・脚本は「荒川アンダーザブリッジ」('11年TBSほか)や「REPLAY&DESTROY」('15年TBSほか)を手掛けた飯塚健が務め、松井、滝藤をイメージした「アテ書き」によるキャラクターと舞台設定で、オリジナリティーあふれた物語が展開していく。

――撮影を終えての感想を教えてください。

初めて連続ドラマで主演を務めさせていただいたのですが、一緒に共演してくださる方が自分よりもベテランの方ばかりだったので、毎回毎回の撮影が勉強になってすごく楽しかったなって思います。

――タイトなスケジュールでの撮影中、苦労したことは?

せりふ量がすごく多くて、全4話なんですけど普通のテレビドラマの8話分と言っても過言じゃないくらい、一人一人に対するせりふ量が多い作品なので、それを覚えることと、会話劇として成立させることが大変でした。あと、飯塚監督はあまりカット割りをしないって言う独特な撮影で、長回しで撮ることが多かったです。冒頭のシーンなんかは5分間くらいカメラを回しっぱなしで撮っていたので、舞台にも似たような緊張感のある中での撮影っていうのがすごく難しくもあり、楽しくもありました。

――共演の滝藤さんの印象はいかがですか?

滝藤さんは本当に、今まで出会った方たちの中でもお芝居の引き出しがものすごく多い方だなと思っていて、同じ本を読んで同じように現場に入ってきても自分が想像していたものの十倍も二十倍も全然違う切り口でお芝居をされていたので、それに対して自分がどういうふうに合わせていくんだろうか、どうやって会話していくんだろうっていうのを作っていくのがすごく現場では楽しい作業でした。

――では、そうした現場の雰囲気は?

本当にせいふ量が多かったので、それぞれ自分の集中できるスペースに行ってせりふを確認したり、体をよく使う作品だったのでみんなでストレッチしたりしてましたね(笑)。

――コメディー作品をやるにあたって意識していることは何ですか?

私はプライベートだと面白くない人間なので(笑)、どうやって面白くしたらいいだろうかとかって悩んで、そういう時に芸人さんの動画を見たりとか、監督からも「このせりふはこの芸人さんのこういうイメージで」っていうのを教えてもらってその方たちのネタをいっぱい研究したりしました。

あと、どの作品でもそうだと思うんですけど、自分が思っているより何倍もやらないと画面には気持ちが表情として乗らないんだなって思っていて、特にコメディーだと喜怒哀楽の差が激しければ激しいほど伝わりやすくて面白いと思うので、そういうところをいろいろ試行錯誤しながらやりました。

――本作の見どころを教えてください。

どのお話にも何か少し日常生活の中で、問題とまではいかないけど誰もが抱えているようなちょっとしたもやもやを抱えた人が必ずランドリーに来ています。その人たちの悩みを完全に解決するって言うわけではないんですけど、一緒に話すなど時間を過ごすことでそれを少しでもプラスに変えていくっていうのがこの作品の根底にあるもの。各話に出てくるゲスト出演者の方々が全員個性が強いので、キャラクター性って言うのが一番の見どころだと思います。

それぞれのキャラクターが抱えている事柄に対しての劇中劇が必ずあるので、同じランドリーというお店の中でどう場面が変わっていくのか、みんながどういう話を持ってくるのか、そこを楽しんでいただけたらなと思います。

■第1話あらすじ/凪(松井)が“畳み”をしていると、ポケットから思いもよらない物が出てくる。一見ハンカチのように見えるが、厚手でうっすら光沢もあるそれに「これは何だ?」と疑問を持つ。オーナー(滝藤)と調べてみた結果、ブルマの切れ端だと判明。2人は持ち主であるサラリーマンの山田(角田)を問い詰めていく。